毎日が新たな体験!1期生に聞いた国際コースの魅力

上野学園中学校・高等学校
今年4月、上野学園中学校・高等学校(以下、上野学園)待望の新コース「上野学園国際コース」がスタートしました。文部科学省の学習指導要領とケンブリッジ国際教育プログラムを組み合わせた上野学園独自のカリキュラムです。生徒たちは英語中心の学校生活を送り、6年間で世界標準の英語力・国際教養を身につけていきます。第1期生となる生徒たちはどんな学校生活を送っているのでしょうか。また気になる授業の様子もご紹介します!

体育の授業も英語でコミュニケーション

取材で訪れた時間は、ちょうど体育の授業中。この体育の授業プログラムも、ケンブリッジ国際教育プログラムに沿ったカリキュラムで実施されています。
この日は体育大会に向けてフライングディスク競技の練習です。レフリーがいないため、反則かファウルかはプレイヤー同士が話し合って決めるのだそうです。もちろんこうしたコミュニケーションはすべて英語。競技を通して英語を学ぶと同時に、クラスメイトとの協調性も育んでいきます。

体育の授業で先生からレクチャーを受ける生徒たちの写真
指導するダンカン先生は体育だけでなく英語も受け持ちます。この日は授業サポートにアートアンドデザインを担当するクリス先生も参加
体育の授業の写真
先生も含めた実戦形式で練習。生徒たちは積極的に声を掛け合いながら競技を進めていました

日本の数学の授業を英語で!国際コースの魅力とは

第1期生は6名の生徒が入学しました。このうち、体育の授業が終わったばかりの二人にお話をうかがいました。

入学したきっかけを教えてください。

Aくん 小学校の頃から海外の大学に行きたいと考えていました。体験授業に参加した時、参加者の英語スキルが高いと驚きました。

Bくん 学校見学でこの学校自体に興味を持ったのと、国際コースでは新しい経験をしながら楽しく友達との関係が築けると思いました。

国際コースのどんなところが魅力的だと思いましたか。

Aくん 知らなかった英語や難しい英語を簡単に説明してくれるところが良いです。

Bくん 僕は私立の小学校に通っていましたが、ケンブリッジのプログラムにある「グローバル・パースペクティブス」はやったことのないカリキュラムで魅力を感じました。また日本の数学の授業を英語で受けられるので、今までできなかった体験が、英語力を失わずにできることが良いと思いました。

インタビューに答えてくれた男子生徒たちの写真
仲良しの二人。学校でこれからやってみたいことについて、Aくんは「部活に入って大会に参加したい」Bくんは「チェス部を作りたい」と話してくれました。

学校の雰囲気や授業の感想を聞かせてください。

Aくん 日本のカリキュラムと少し違うところが楽しいです。グループ活動が小学校の時より多くなって、友達とたくさん話し合いながら、お互い教えあって勉強ができるのが良いと思います。

Bくん 他のコースの1年生と同様に過ごすことができ、居心地の良い学校だと思います。1学年の人数が少ないので友達とのつながりが強くなったと思います。
授業は先生が優しくて分かりやすいです。またディスカッションが多いから、友達と話し合いながら理解を深めることができています。

好きな授業を教えてください。

Aくん 体育です。屋内で授業をするので熱中症にならなくていいです。体育館が広いからいろいろなことができます。

Bくん 全部です。先生たちが優しいし、全体的にディスカッションが多くて、友達と一緒に考えを深められる機会が多くて楽しいです。

大切なのはモチベーション。意欲的な生徒たちから刺激を受ける日々

国際コースプログラムヘッドのロバート・ブライト先生(以下、ロブ先生)にもうかがいました。

ロブ先生の写真
「生徒と先生という立場の違いは守りつつ温かいフレンドリーな環境をつくりたい」とロブ先生

入学してからの生徒たちの様子について教えてください。

ロブ先生 最初の頃は緊張のせいかナーバスになっている生徒もいましたが、今ではすっかり慣れた様子で、クラスメイトや先生ともフレンドリーに関われるようになりました。
授業中やホームルームで英語が難しく感じる生徒がいても、他の生徒がサポートし、生徒同士で助け合う姿が見られます。

入学した生徒さんたちはどんな特徴があるでしょう。

ロブ先生 とてもおしゃべりでフレンドリー。何をするにしてもとても意欲的です。英語だけで授業をすることは彼らにとっては挑戦でもありますが、とても意欲的に取り組んでいます。

授業で印象的だったことはありますか。

ロブ先生 石川ダイヤグラム(特性要因図)を活用したクラスポスターを作成した際は、生徒たちが主体的にアイデアを出し合いながら進めていました。また「グローバル・パースペクティブス」の授業ではとても活発な意見交換があり、中には我々教師も考えつかないような意見を言う生徒もいて、とても刺激的な授業になりました。

国際コースの授業で大切にしていることはなんでしょうか。

ロブ先生 モチベーションです。生徒がある科目で苦労していたとしても、意欲さえあれば、どんなサポートが必要なのか、我々も手を差し伸べることができます。
私たち教師の使命は、生徒が自分の目標を達成するためにしっかりサポートしていくこと。そしてただ賢いだけではなく、良い人間を育てることだと考えています。そのために生徒にベストな選択肢を与え、導くことが重要だと思っています。

生徒たちにはどんなことを期待していますか。

ロブ先生 ケンブリッジ国際教育プログラムでは、学習者の姿勢としてConfident(自信)、Responsible(責任感)、Reflective(思索)、Innovative(革新)、Engaged(主体的)といった5つのポイントを掲げています。
例えば、「Confident」は授業を通して自信をつけること。「Responsible」は、自身の学習環境を整理し、やるべきことを行える人間になること。「Reflective」はどのような学びを得たか1日を振り返る。これは上野学園の建学の精神でもある「自覚」を持つことにもつながります。そして「Innovative」は問題解決のための新しい方法を見つける。そして、「Engaged」は学習やさまざまな活動へ意欲的に関わる、というものです。
これらを6年の学校生活で身につけてもらいたいです。

今後予定しているプログラムはありますか。

ロブ先生 中学1年生から高校1年生までは自らが主体的にデザインし、実行する「プロジェクト」を実施します。豊かな人間性を身につけるとともに、将来は国際的に活躍できる人間になれるよう応援していきたいです。

英語でのコミュニケーションを大切に。まずは体験会へ!

最後に生徒のお二人とロブ先生に、受験生に向けたメッセージをいただきました。

Aくん 単語を覚えるよりも、英語でコミュニケーションを取ることを大事にしてみてください。まずは体験会に来てみると良いと思います。

Bくん 英単語や文章をたくさん読むよりは、自然な会話ができるようになるとよいと思います。

ロブ先生 体験会では実際の授業を体験できます。英語で授業を受ける自信がないと思うお子さまもいるかと思いますが、実際に授業を受けてみると意外と英語を知っていることに気づきますよ。ぜひ国際コースの授業に触れてみてください。

編集後記

国際コースはスタートしたばかり。なにもかもが挑戦の毎日だと思いますが、先生も生徒も一緒になってゴールに向かっている印象を受けました。グローバル社会で飛躍台頭する力を育む上野学園ならではのユニークなカリキュラムをぜひ実際に体験してみてください。

体験会実施日

開催日 科目 内容
2024年7月20日(土) English 体験レッスン・学校説明・個別相談
2024年9月28日(土) Global Perspectives
2024年10月26日(土) Art & Design
2024年11月30日(土) Science 体験レッスン・学校説明・個別相談・模試(a.m.)
2024年12月21日(土) Digital Literacy
2025年125日(土) 模試のみ(a.m.)