英会話の楽しさを知る上野学園の3日間のイングリッシュキャンプ

上野学園中学校・高等学校
7月24日~26日の3日間、上野学園中学校・高等学校(以下、上野学園)では毎年恒例のイングリッシュキャンプが実施されました。キャンプには外国人講師が招かれ、オールイングリッシュの環境でレッスンを受けます。中学3年生全員が参加しますが、参加した中学3年生の生徒3名と、英語科教諭の橋 未来先生にイングリッシュキャンプの感想や開催の意義などをうかがいました。

少人数制でアウトプットの機会を重視する上野学園の英語教育

まずは上野学園の英語教育について、橋先生に話していただきました。

上野学園の英語教育についてご教示ください。

橋先生 授業は少人数制を採用しています。生徒を習熟度別のクラスに分け、一人ひとりにきめ細かいサポートを行える体制を取っているのが特徴です。授業内ではICTを活用し、英語でプレゼンテーションできる機会を豊富に設けています。

また、英単語テストやスピーチコンテスト、英検対策講座、初級・中級の英会話を学べる「放課後チャレンジ講座」など、授業以外でも意欲的に英語を学べる環境作りを行っています。

学年ごとの英語学習の取り組みはありますか。

橋先生 中1・中2は、浅草の外国人観光客に英語でインタビューを行う「Trip to Asakusa」を実施します。さらに中2の「ブリティッシュヒルズ語学研修」、中3の「イングリッシュキャンプ」など、学んだ英語を学校以外の場で実際にアウトプットする機会が豊富です。高校では、高1で海外短期研修、高1・高2でオーストラリアへのターム留学を行います。

今回実施されたイングリッシュキャンプはどのようなプログラムですか。

橋先生 3日間、オールイングリッシュの環境で授業を受ける英語学習プログラムです。外部の外国人講師をお招きし、習熟度別の少人数グループに分かれて、ゲームなどのアクティビティを取り入れたレッスンを受けます。

講師には英語圏以外の出身の方も数多くいらっしゃいます。担当講師はローテーションで変わるため、英語圏以外の多国籍な異文化理解を深める良いきっかけになっています。

最終日にはグループに分かれて、日本文化についてのプレゼンテーションを行います。評価はルーブリックに基づいて実施し、選抜されたグループの生徒は全生徒の前でも発表を行います。

アウトプットを交えながら学習します
アウトプットを交えながら学習します
レベルに合った少人数制レッスン
レベルに合った少人数制レッスン

イングリッシュキャンプに参加した生徒たちの声

続いて、実際に今年のイングリッシュキャンプに参加した中3の生徒たちに感想を聞いてみました。

仲田さん
仲田さん

参加した感想を教えてください。

仲田さん 最初は英語だけで過ごすことに不安がありましたが、先生方はやさしく、場を盛り上げてくださったのですぐに不安がなくなりました。

梅村さん いろいろな国の出身の先生が来ていて、それぞれの文化を知ることができました。チームで協力しながらプレゼンテーション用の資料を作り、とても楽しく学べました。

竹橋くん 日が経つにつれて環境に慣れ、楽しく過ごせるようになりました。英語も1日目より上達し、先生方に褒めてもらえてうれしかったです。

キャンプ中に印象的な出来事はありましたか。

梅村さん 先生の出身国の文化を学んでいるとき、アヒルの卵を食べると聞きました。実際に見てみると少し怖くて、先生に「それはおいしいですか?」と質問すると、「おいしいよ」と答えてくださいました。

竹橋くん オールイングリッシュで行ったゲームが印象的でした。英語の指示を理解して動かなければならないので、理解しようと努め友達と協力しながら進めました。少しずつ英語が理解できるようになり、最後には成功してみんなで喜びを分かち合えました。

難しいことはありましたか。どんなふうに乗り越えたかも教えてください。

仲田さん 伝えたいことを英語で伝えるのが難しかったです。簡単な単語をつなげたり、ジェスチャーを使ったりして伝えようとすると、先生方が分かろうとしながら聞いてくださったのがうれしかったです。

竹橋くん 英語の指示を理解できないうちは戸惑いましたが、友達と協力したり先生に積極的に質問したりしてだんだん慣れていきました。指示を自分で理解して動けるようになったときには達成感を得られました。

プレゼンテーションではどのような発表をしましたか。

梅村さん
梅村さん

仲田さん 「日本の季節による魅力」をテーマにしました。レポートをきれいにまとめられていると、先生や友達に褒めてもらえてうれしかったです。

梅村さん 「日本の観光スポット」です。友達からは「ここ面白そう。行ってみたい」と感想をもらえました。

竹橋くん 剣道部に所属しているので、「剣道のルールや技術について」紹介しました。剣道の歴史や精神を友達に伝えることができました。

英語学習への意欲には変化がありましたか。

竹橋くん
竹橋くん

仲田さん キャンプを通じて、英語をたくさん話せるようになりたいと強く思うようになり、単語の勉強をよくするようになりました。英会話を上達させて外国人の方とたくさんお話をしたいです。

梅村さん 先生と話している時やプレゼンテーション用の資料を作っている時、英語でどう伝えるか分からないことがあり、もっと英語を覚えたいと思いました。海外の人たちと話せるように、英会話をもっと上達させたいです。

竹橋くん ゲームやグループワークを通じて自然と英語を使う機会が増え、英会話に対する不安や抵抗感が減っていきました。英語への興味が増し、もっと勉強したいという気持ちも強くなり、これからは授業以外でも積極的に英語に触れたいと思いました。

イングリッシュキャンプを通じた生徒たちの成長

イングリッシュキャンプでは、生徒たちが慣れないオールイングリッシュの環境でレッスンに取り組みます。生徒たちへのインタビューでは、キャンプを通じて英語学習への意欲が高まったという声もありましたが、実際にどのような効果があるのでしょうか。橋先生に改めて伺いました。

イングリッシュキャンプの実施目的をご教示ください。

橋先生 生徒が英語の楽しさに触れることで英語学習に対する意欲を向上させたり、異文化理解の素地を育んだりすることを目的としています。また、グループごとに発表を行うため、テーマ選びや準備の過程で親睦を深め、互いに協力し合う態度を養成することも目指しています。人前に立ち、英語で発表することへの自信をつけることもイングリッシュキャンプの狙いです。

イングリッシュキャンプを終えた生徒にはどのような変化がみられましたか。

橋先生 英語が得意な生徒は、日々のレッスンや発表活動を通じて身につけた自分の英語力に、さらに自信を持つことができたと思います。英語が苦手な生徒も、イングリッシュキャンプを通じて英語に触れる楽しさや、英語で自己表現できた時の喜びに気付けたのではないでしょうか。最終日のプレゼンテーションでは、全員が胸を張って発表することができ、授業ではなかなか見られない新たな一面に触れることができました。

日本文化について英語でプレゼンテーション
日本文化について英語でプレゼンテーション
チームごとにテーマを決めて発表しました
チームごとにテーマを決めて発表しました

編集後記

英語習熟度に合わせて実施されるレッスンの中で、英会話や異文化交流の楽しさを再認識した上野学園の生徒たち。英語に苦手意識を持っていた生徒も、少人数制の環境だからこそ、友達と一体感を持って積極的に取り組めたようです。

イベント情報

日時 イベント
11/30(土) 14:00〜
国際コース学校説明会(コース説明・個別相談・体験レッスン・入試体験)
12/7(土) 10:00〜12:00
学校説明会(個別相談、授業見学)
12/21(土) 14:00~
国際コース学校説明会(コース説明・個別相談・体験レッスン・入試体験)
1/11(土) 10:00〜12:00
学校説明会(授業見学、個別相談)
1/11(土) 14:00〜16:30
入試体験・問題解説
適性・個別相談