大学合格実績が過去最高!卒業生に聞いた大学合格までの日々

安田学園中学校・高等学校
難関私立大学への大学進学実績が年々伸びている安田学園中学校・高等学校(以下、安田学園)。2022年度は昨年度を上回り、最難関私大の合格実績は過去最高となっています。
そこで、難関私大に合格した2022年度卒業生と、市川祐先生に学校の進路指導や受験サポートについてインタビューしました。

早稲田、慶應に進学した卒業生に聞く安田学園の進路指導

はじめに早稲田大学、慶應義塾大学に進学した2名の卒業生にお話をうかがいます。

進学された大学を決めたタイミングはいつ頃でしたか。

松下さん写真
松下 幸平さん
安田学園時の在籍コース:一貫部先進コース→一貫部Kコース
慶應義塾大学商学部に進学。今はチューターとして後輩たちを指導。将来に向けて、読書やさまざまな人との交流を通して自分の可能性を模索中

松下さん 高3の1学期にホームルームで第1志望の国立大学の併願校について調べ、その後、興味のある学問分野や国立大学との併願のしやすさ、入試難易度などを考慮して慶應の商学部に出願しようと決めました。

渡邊さん 私は高2の終わりです。最初は早稲田の国際教養学部志望でした。早稲田のほかにもICUや上智、立教、明治、慶應のオープンキャンパスに行ったり、パンフレットを集めたりして、交通時間を含め検討した結果、一番しっくりきた早稲田に決めました。

学校からはどのようなアドバイスがありましたか。

松下さん 志望校は自分が興味を持つ学問を学べるところを選ぶこと。そして大学のブランドだけにとらわれず、自分のやりたいことをしないと、長い目で見たときに後悔すると、アドバイスいただきました。

渡邊さん 早稲田を第一志望に決めたとき、頑張れと背中を押してくれました。クラスメイトは国公立を目指していたため、志望校を変更するように説得されるかと思いましたが、私の希望を尊重してくれました。

一番相談した先生はどなたでしたか。

松下さん 高1からお世話になっていた鶴岡先生です。私が志望していた大学の出身で、科目の得意不得意も似ていたため、先生が受験生の頃に実践していた勉強法やスケジュールを参考にしていました。また先生からは、「新たに知識を得ることを楽しもう」とも言われました。受験が近づくと焦りが大きくなりがちですが、その中でも新たに知識を得て、それが既存の知識とリンクする時に生まれる喜びを大切にできるようになり、精神的に余裕が生まれました。

渡邊さん 英語科の本先生です。中1からずっと英語を教わり、6年のときは担任でした。英語に対する情熱が大きく、圧倒されることもありましたが、先生がとても真剣なので「私も頑張りたい!」と思い、中3で英検2級、高2で準1級を取得しました。
今、大学では週2回、英語学位プログラムの生徒と一緒に授業を受けています。講義はオールイングリッシュで、とてもレベルが高いですが、帰国子女や留学生と一緒の講義を受けられるようになったのは先生のおかげです。

大学進学後も生かされている安田学園での学び

安田学園での学習でどんなことが受験勉強に活かされましたか。

渡邊さん写真
渡邊 紗彩(さや)さん
安田学園時の在籍コース:5年生まで先進コース 6年生からSコース(私立文系のコース)
早稲田大学社会科学部に進学。塾には行かず学校の学習だけで合格。将来の夢は社会起業家で早稲田のソーシャルビジネス起業プロジェクトに参加中

渡邊さん 分からないところがあったらいつでも質問に行けるところが良かったです。
私の場合、入試問題が特殊な大学ばかり受けたので、集団でやるよりは過去問を解いてその都度質問をする方が合格に近いと考えていました。そのため、講習も強制参加ではなく任意参加というのも良かったです。
自習室もきれいで、毎日利用していました。

松下さん 進学合宿や独習デーを通して、長時間持続する集中力を得たり、一定の時間で自分が何をどれくらいのレベルでこなせるかを把握したりすることができました。この経験は受験生になってから自分に合った勉強計画を立てるうえでとても役立ちました。

中高6年間の思い出を教えてください。

渡邊さん 中1から高1までチアリーディング部に所属していました。チア部は本当に大変で、努力してもなかなか思うようにできないという悔しい気持ちを初めて知りました。でも、先輩への礼儀、笑顔の大切さも学び、大親友もできました。部活を辞めた後、2年生のときはVRの撮影に参加し、先生方が結成しているバンドのリードボーカルをさせてもらいました。貴重な経験ができ幸せでした。

松下さん 友人や先生方とかけがえのない関係性を構築できたことです。友人とは今でも仲が良く大学入学後も頻繁に会っています。また先生方とは、私がチューターとして学校を訪れるたびに声をかけてくださるので、大学での出来事をつい長々と話してしまっています。

安田学園での教えや体験が今も活かされていると思うことはありますか。

渡邊さん チアで学んだ、自分の得意な分野で勝負するということです。

松下さん 探究の授業で疑問・仮説・検証・考察の手順を踏む論理的な思考プロセスを学んできました。現在、大学で自らテーマを設定し論文を書く授業に参加しているのですが、中高6年間でこのプロセスを習得したおかげで、論文作成の見通しが素早く立てることが出来ました。

授業の様子
授業の様子
授業の様子
グループワークで進める授業もある

好調な大学合格実績は生徒に合わせた学校完結型の学習環境

市川祐先生に2022年度卒業生の大学合格実績とともに、教育の特徴でもある学校完結型の学習環境についてうかがいます。

2年連続で東大合格!早慶上理・ICUの合格者も大きく飛躍

市川先生写真
「総合型選抜で合格する生徒も増えた」と市川先生。探究型学習の成果や一貫生は6年間研究活動に打ち込めることも要因とのこと

2022年度卒業生の大学合格実績について、今年はどのような傾向が見られたでしょうか。

市川先生 例年GMARCH以上の現役合格を基本としていますが、今年は特に早慶上理・ICUへの合格者が137名と大きく飛躍しました。
また国立も含めて、初めて同じ年に医学部医学科の合格者を4名輩出することができました。
さらに昨年に続き、2年連続で東大合格者も輩出することができました。近年、英語に力を入れた教育を推進しており、その成果が身を結んだと分析しています。特に早慶上理・ICUといった最難関私大には効果的だったと考えています。

志望校合格へ導くためにどのような指導をされていますか。

市川先生 高2の12月に第1志望を決めさせ、その際、単に志望校を書かせるだけでなく誓約書を書いてもらいます。また、この段階でワンランク上の目標を立てさせるようにしており、それを最後まで貫いた生徒が多かったです。
また我々の強みとして、先生が授業だけでなく、講習でも教えることで、生徒の状況をタイムリーに把握し、成績だけでなく、生徒の状況に合わせたアドバイスができることにあります。そのため学校の講習・講座に積極的に参加した生徒は特に良い結果につながっていたようです。

学校生活のさまざまな体験を通して「自分にとっての+α」を見つける

学校完結型の学習環境が、生徒の学力向上に大きく貢献していますね。

市川先生 当校では中高6年間を3ステージに分け、ステージごとの質を高める学習を進めています。ステージ1・2、学年だと1年生〜5年生2学期までは「学び力伸長システム」を実施し、基礎学力と自ら考え学ぶ力を伸ばすことを基本にしています。チューターも活用し、学校内で予習復習も含めてしっかりフォローする体制を取っています。5年後半から6年になると受験勉強の方にシフトし、進学講座、進学合宿なども行っています。看護系志望の生徒にも、特別講座を行うなど足りない教科をフォローするような体制もできています。

進学合宿の様子
多くの生徒が参加する進学合宿
授業の様子
生徒一人ひとりに合わせた指導ができるのも学校開催の講習だからこそ

最後に受験生へメッセージをお願いします。

市川先生 私たちは生徒の「自分にとっての+α」「一番の強み」を一緒に見つけていきたいと思っています。そのために、当校では皆さんの好奇心を刺激するようなさまざまなチャレンジを用意しています。ぜひ私たちと一緒に「+α」を見つけ大きく成長していきましょう。

編集後記

ステージ制にしたことで、先生も自身の時間を効率的に使えるようになり、その分生徒に向き合う時間が増えたという効果もあったそうです。また受験直前期は先生の空き時間表を作成し生徒に配布。生徒が質問に来やすいようにしているとのこと。学校完結型の学習環境は、先生が生徒にしっかり向き合うことで最大限の効果を発揮していると感じました。

学校説明会情報

各回で来校型とオンライン型を開催(要予約)。

開催日 時間
6月24日(土) 9:00〜/10:00〜/14:30〜
7月15日(土) 14:00〜
9月16日(土) 9:00〜/10:00〜/14:30〜
10月7日(土) 9:00〜/10:00〜/14:30〜
10月28日(土) 14:30〜/15:30〜