留学したから気づいた伝えることの重要性
始めに3か月留学を体験した3名の高校2年生に、留学生活を通して実感したこと、学びとなったことについておうかがいしました。
丸山心菜さん
留学先:オーストラリア 南オーストラリア州 Unley High School
信田花蓮さん
留学先:ニュージーランド Mt Hutt College
山田心音さん
留学先:オーストラリア 南オーストラリア州 Modbury High School
皆さんが3か月の留学生活で得たことについて教えてください。
丸山さん 「自分の意志をはっきり伝える」力です。日本では「察する」文化が当たり前だと思いますが、自分のやりたいこと、やりたくないことをはっきり相手に伝えることが何よりも大切だと感じました。また分からないことをそのままにするのではなく、周りの人に聞くことの重要性にも気づきました。
信田さん
“気を遣いすぎない”ことと、“思ったことは口にすること”です。現地で暮らしていると、日本人はやはり気を遣う人たちなんだなと思ったのと、現地の方々は本当にフランクで、思ったことをびっくりするくらいズバッと言います。でも同時に思ったことを言わないと伝わらないなって思ったこともたくさんありました。
山田さん とにかくチャレンジばかりの留学でした。初めて自分で注文した、話しかけた、質問した、学んだフレーズを使えたなど、自ら挑戦したことは良くも悪くも記憶に残ります。また身振り(ジェスチャー)や笑顔は世界共通なので、すぐ言葉が出てこなくても、間違えていいから伝わるまで頑張る精神と表情の豊かさが身につきました。
留学は「経験すること」の大切さを教えてくれた
留学してみたいなと思っている後輩や中学受験生にアドバイスするとしたらどんなことですか。
丸山さん
現地に着いてから自分の英語力のなさを後悔しましたが、そんな時には自分がなぜ留学をしたいと思ったのか、この留学で自分を変えるという自分の目標を思い出して乗り越えることができました。
留学は英語力だけでなく、私の価値観や人との付き合い方を大きく変えました。そしてホストファミリーや現地でできた友達と過ごした時間は一生忘れられないものになりました。
留学はすべて楽しいことだらけではないけれど、自分が現地でどれだけ成長するかによって留学が楽しいものになるか、つまらないものになるかが決まっていくと思います。
信田さん ニュージーランドにはいろんな国籍の人がいます。だからこそたくさんの国の文化に触れることができたと思うし、できると思います。私も自分の英語の拙さに本当に泣きたくなりましたが留学に行ったことは後悔していません。英語力が伸びたとは言えないかもしれないけど、経験するって大切だなと心の底から思いました。この経験を通して少し強くなった気もします。
山田さん 留学を通して「一生の友」を作ることも夢ではないです。現に私は帰国後も留学先で仲良くなったクラスメイトと毎日話しています。留学前はいろいろ気にしすぎて、たくさん質問したいことがあると思いますが、どうにでもなります。人と話すだけでも英語は上達すると思いますので、気張りすぎず、楽しんで欲しいです。
グローバル人材を育てる安田学園の留学プログラム
安田学園の留学プログラムはこれまでの研究と実績が元となり練り上げられたプログラムです。留学について、英語科教諭の本先生にお話をうかがいました。
留学プログラムで重視していることを教えてください。
本先生
本校では「グローバル人材の育成」実現のための具体的な方策を長年にわたって研究しています。その中でたどり着いた結論の1つが「何の準備もせずに海外に留学をしても得られる成果は少ない」ということです。
この点に注目をして、本校では「留学までの3ステップ」に力を入れております。
第1ステップは「オンライン英会話を授業の一環として実施」すること、第2ステップが「オンラインスタディーツアーを利用して、世界中の人達と英語でコミュニケーションを図る」こと、そして最後の第3ステップが「実際に3か月間にわたって英語圏に留学する」です。
3か月留学は、高校1年生(一貫4年生)の3学期に希望者が参加するプログラムですね。その設定の理由はなんでしょうか。
本先生
帰国しても高校2年生ということで、問題なく大学受験に向けての勉強に間に合います。また、将来の希望進路を考える上で、高校の早い時期に留学をすると人生の選択肢が広がることも、この時期に設定している理由です。
留学先については、生徒の安全、教育レベルの高さなど、「グローバル人材の育成」に最も適した国として、オーストラリアとニュージーランドを選びました。留学を希望する生徒はどちらの国に留学をするのかを選択することができます。23年度はオーストラリアに20名、ニュージーランドに31名の生徒が留学を予定しております。
高校時代に留学する意義とはなんでしょうか。
本先生
「自分は日本人であり、日本の伝統や風土の中で育ってきた」ことを認識できることは、今後グローバル人材になるために必要不可欠です。そして単に英語でコミュニケーションを図るだけでなく、しっかりとした自分の意見を表明することで、真のグローバル人材へと成長を遂げることの大切さを、若い時期の留学を通して生徒たちは体験をすることができます。
また、難関大学に合格をした一貫部の生徒を対象とした某社アンケートでは、「中学3年生の夏休みの段階で将来の目標を設定した一貫生徒は難関大学に合格をする割合が高い」という結果が出ております。この内容を踏まえて、いかに中学3年生の時期に将来への強い目標を持ってもらうことが重要であるかを生徒自身に認識してもらうために、安田学園では中学3年生の夏休みに「夏期ニュージーランド短期留学」を実施しています。
海外留学や、英語を勉強したいと考えている受験生へメッセージをお願いします。
本先生
皆さんが留学を目指す理由は、単純に「英語を話したい」とか「外国に友達を作りたい」といったものかもしれませんが、一歩進むと、そこには知的で楽しい世界が存在しています。どうか勇気を持って、それも中学生や高校生といった若いうちに是非留学をしてください。急に英語がうまくなることはないかもしれませんが、そこで体験することはきっと皆さんの人生の大切な糧になるはずです。そして大きな希望と、そして何より「生きがい」を見つけることができるでしょう。また皆さんの人生の大切な答えを見つけることができるかもしれませんよ。
安田学園ではそうした皆さんをしっかりサポートしていきます。
編集後記
3名の生徒さんにお話をうかがい、3か月間の留学生活がいかに充実したものだったのか、英語だけではないさまざまな学び・気づきを得たのかがよく分かりました。高校時代に海外生活を体験することは人生において大きな宝物になるでしょう。同校は、そうした生徒の学びを全力でサポートしていると感じました。
イベント紹介
イベント内容 | 日時 | 備考 |
---|---|---|
学校説明会 | 11月3日(金・祝) 9:00〜/10:00〜 | |
入試出題方針 | 12月2日(土) 14:30〜/15:50〜 | |
入試出題方針 | 1月6日(土) 13:00〜/14:20〜 |