確実・着実に語学力向上へとつながった海外体験
安田学園では生徒全員が6年間でさまざまな海外体験ができるよう、数多くのプログラムが用意されています。その中でも、夏期ニュージーランド短期留学に参加した生徒たちからお話をいただきました。
ニュージーランド短期留学に参加した理由を教えてください。
N.O.くん 小学生の頃から企業主催の海外留学は体験していたのですが、ニュージーランドには行ったことが無かったので2年生の時にニュージーランド語学研修に参加してみることにしました。言葉を覚えるだけでなく、自然豊かな環境でアクティビティを楽しめる点も気になっていました。3年生限定の短期留学では、今まで体験していなかった現地校への通学ができます。英語しか通用しない環境で、僕の語学力がどれだけ身についているのか試せる機会になると考えていました。
H.H.さん 欧米の映画が好きになった影響で、いろんな人との英会話や海外の街並みにずっと憧れを持っていました。また、父と同じくらい流暢な英語を話せるようになりたくて、3週間の冒険に参加させてもらえるように家族へお願いしました。
海外現地ではどのように過ごしていましたか。
N.O.くん ホームステイ先は若い年代のホストファミリーで、日本では真夏シーズン(7~8月)なのにスキーのような冬のアクティビティから、現地の人たちが夢中になっているスポーツ観戦まで、いろんな体験をさせてもらいました。現地校の授業では生徒側から発言する機会がとても多いと感じました。多様なテーマについて先生が質問するのですが、3人1グループになって考えた意見を発表していました。
H.H.さん 幅広いテーマについて話し合う授業では環境問題にも触れており、温暖化対策を本気で話し合ったりするのは日本とまったく違って新鮮でした。もっと驚いたのは、英語なのにニュージーランドの言葉に「訛り」があったことです。安田学園で会話するネイティブの先生たちからは聞いたことが無い発音でしたが、英語にも違いがあることを知って文化の奥深さに触れる良い機会になりました。
留学前の準備として学んだことはありますか。
N.O.くん 日常会話の際に軽い気持ちで”I’m sorry.”と言ってしまうのは間違いで、本来は”Excuse me.”と声をかけるのが正しいと英語科の先生から教えてもらいました。日本語では同じ「すみません」ですが、言葉に込められた意味や比重を考えるきっかけになりました。現地校ではバディ以外の友達をつくることを目標にしていたのですが、実際に20人くらいは友達になりました!
H.H.さん 安田学園では1年生の時からオンライン英会話の授業があるのですが、授業以外で80回も自主学習に活用できます。ニュージーランド短期留学に参加しようと思い立ってから、毎週土日は日常会話などを教えてもらっていました。現地でホストファミリーに発音をほめられた時は嬉しかったです。
留学経験から得られたことや、今後の学校生活に応用したいことはありますか。
N.O.くん 安田学園がある両国エリアには海外からの観光客が多く訪問するので、道を尋ねられる機会が多いのですが、以前はうまく答えることができませんでした。最近になって具体的に道順を教えたり、会話しながら案内できたりするほどの度胸が付いてきました。このエリアは英会話を実践するのに良い環境だと思います。4年生(高1)のうちに英検準1級に合格できるように頑張りたいです。
H.H.さん アメリカ在住のいとこは英語しか話せないので、もっとコミュニケーションを取りたいのに何となく恥ずかしいという気持ちが先行していました。英会話で気持ちを伝えられることに慣れてきた今こそ、いろんな話題を投げかけてみたいです。感じている気持ちを素直に英語で話せるようにもっと勉強を続けていきます。私は5年生(高2)には英検1級を目標にしようと考えています!
海外体験が広げてくれる人生の選択肢
ここで国際教育主任の根本竜太郎先生にも加わっていただき、語学力の重要性や異文化理解の必要性についてお話しいただきました。
たくさん用意されている海外体験の目的を教えてください。
根本先生
言語を学ぶのは文化を学ぶのと同義であり、生活に根差した会話から現地の文化を学び取れるはずです。それは英語以外の言語でも同様です。中高一貫の6年間を通して、その時々のタイミングで関心を持った海外体験に参加してもらえるように行先を設定しました。
実際に海外生活を乗り越えた生徒たちは、落ち着きと自信が身に付いています。現地では楽しいことばかりでなく苦労することも多いはずですが、心細い状況でも英語だけで意思疎通ができた体験を誇りにしてほしいです。
安田学園では第二外国語の講座が始まったそうですね。
H.H.さん 私はフランス語を受講していますが、英語との共通点に気づきました。でも発音が異なったり、意味が変わったりする場合がよくあります。いろんな言語への気づきが世の中を少しだけ幅広く見せてくれるようになりました。
根本先生 日本人にとって外国語と言えば、英語がメインだと思われがちかもしれません。世界的な視野に立てば中国語人口が圧倒的なのは言うまでもありません。そこに、パリオリンピックが開催されたフランス、中高生にとって身近なカルチャー発信地である韓国を加えた第二外国語講座をスタートさせました。英語以外の言語に触れることで、新たなことに気づけるチャンスにつながります。
2024年現在の受講生は何名ほどいらっしゃいますか。
根本先生 受講生は約110名でフランス語が2クラス、中国語と韓国語がそれぞれ1クラスずつになっています。母国語として他校でも語学を指導している先生方が講師となり、初級レベルからスタートします。取り組みの2年目に向けてもう一段階レベルアップした講座も検討しています。最終的には日常会話レベルを目指し、大学入学共通テストにも使えるようになるのが理想です。
国際教育の展望を教えてください。
根本先生
留学や講座に参加する生徒たちは必ずしも英語が好きなわけではなく、苦手を克服するために飛び込んでくるケースもあります。そうした気持ちを持つ生徒はピンチになっても自分の力で乗り切る強さを備えています。自ら培った才能を確かめる目的で、学んだ第二外国語を話す国への留学や研修を設定しても良いでしょう。そうした経験はすぐに成果が見えるものではありませんが、人生における貴重な糧になるのは間違いありません。
校内で英語漬けの3日間を過ごす海外疑似体験が始まり、さらには高校から英語のAI添削も導入しました。リニューアルされた英検の記述や国公立大学の英作文問題の添削を行い、表現のアドバイスまでしてくれるという内容です。安田学園では、このように新しい学習スタイルを採り入れて生徒主体の学びを進化させていきますので、今後の取り組みにご注目ください。
編集後記
目先の受験だけにとらわれずグローバルな視点で自分を磨く国際教育が始まった安田学園。これが意味するのは、学習レベルがさらに上位の段階にシフトしたことに他なりません。まだまだ止まらない人気の理由を皆さんの目で直接確かめてみてください。
イベント情報
イベント名 | 実施日時 |
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中学校説明会 | 2024年11月2日(土) 9:00~・10:00~ |
中学校説明会 | 2024年12月7日(土) 14:30~・15:50~ |
中学校説明会 | 2025年1月11日(土) 14:30~・15:50~ |