受験の伴走者だった自分に、娘が教えてくれた「親の一番の役割」とは?【Sakurako vol.5】

こんにちは。Sakurakoです。中1の女の子と小4の男の子がおり、上の子は日能研から第一志望の私立中高一貫校に進学、学校大好き、お友だち大好き、部活大好きで、充実した中学生活を送っています。
下の子は新4年からサピックスに通塾し始めて半年ほど経ち、ようやく少しずつ中学受験生活に慣れてきたところです。

さて、第5回ブログのテーマは「中学受験における親の役割や親子関係について」です。ブログのテーマ一覧をいただいたとき、何を書こうか一番悩んだ回がついにやってきてしまいました…(笑)。

1人目の中学受験が無事に終わったとはいえ、私もまだまだ「中学受験における親の役割」については模索中の身で、明確な答えを持ち合わせていません。「親の役割」は、子どもの性格によっても、親子関係によっても変わるでしょうし、万人向けのセオリーはないのではないかとも思います。ですが、中学受験塾に通う子を持つ親として、今、私が果たそうと心がけている「親の役割」について少し書いてみたいと思います。

子どものためにやってあげたい3つのこと

世間では「中学受験は親の受験」とも言われますが、実際には、3年以上に渡って受験勉強をするのも、模試を受けるのも、入試会場で試験を受けるのも、もちろん「子ども」です。中学受験の主人公は「わが子」であることに間違いはありません。

でも、高校受験や大学受験とは違って、まだまだ精神的に未熟な小学生の受験は、親が関与すれば成績が伸びる部分が多分にあるので、「親の受験」と言われているのだろうなと思います。

親の方が過熱しすぎて、時に教育虐待も話題になっていますが…。そんな中学受験において、私が子どものためにやってあげたいと思っていることが3つあります。

1.今できることより「少しだけ」頑張らせること。
2.新しい勉強の「やり方」「方法」を提案してあげること。
3.事務作業を引き受けること。

今できることより「少しだけ」頑張らせること

今できることより「少しだけ」頑張らせること

まず、「今できることより『少しだけ』頑張らせること」。わが子は2人とも向上心のかたまりのようなタイプではなく、どちらかと言うと、のんびり、おっとり、現状維持を好む性格です。真面目な性格なので「宿題です」と言われればそれだけは何とかやりますが、それ以上にはなかなか手がでません。たとえば、入塾当初、下の子はサピックスの「算数A」の「計算コンテスト」を50問解ききることができませんでした。

塾の先生からは「50問が難しければ、30問で良いからやるように。日を分けて取り組んでもいい。」と言われており、最初は15問程度を3日に分けて取り組むのが精いっぱいでした。1日15問解けるようになったら、次は1日20問、その次は30問と増やしていき、ようやく7月になって「1日50問を自分で解いて丸付けと直しをする」と言うところまで辿り着きました。

算数については、発展問題や☆☆☆(星3つ)の問題は宿題になっていないこともあって、今のところ取り組めていませんが、頭をしっかり使って難問に取り組む姿勢も、中学受験勉強をする間に身につけてほしいと思っているので、4年生のうちにそこまで取り組めるように声かけをしていきたいと思います。今できることより、少しだけ頑張らせることで、中学生に上がる前に息子が自分でやれることを増やしていければと思います。

新しい勉強の「やり方」「方法」を提案してあげること

次に、「新しい勉強の『やり方』『方法』を提案してあげること」についてです。これは確か『日能研 オン・ザ・ロード』(保護者向けのパネルディスカッションイベント)でお話があったことなのですが、まだ小学生の子どもは、大人が当然知っているような勉強の方法を知りません。
まだ受験勉強を初めて日の浅い子は、暗記のために、暗記マーカー、単語帳、付箋と言った便利な文房具があることも、ラミネーターの存在を知らない子もいるでしょう。

たとえば、漢字がなかなか覚えられないようならば、小学校のようなノートに何回も練習する方法以外に、「テキストをコピーしてラミネートしてお風呂で暗記する」、「付箋に書いて色々なテキストの表紙に貼る」などの方法があることを子どもに提案し、「どの方法で勉強するのか」は子ども自身に選んで決めさせる、と言うことです。

小学生のうちに色々な勉強方法を試すことで、自分にあった暗記方法、勉強方法が身についていくのではないかと思います。

事務作業を引き受けること

最後に、「事務作業を引き受けること」。これは、多くの保護者の方が実感していることだと思いますが、子どもに中学受験をさせると決めた場合に避けては通れない役割かと思います。

スケジュール管理、コピー、丸付け、ファイリング、模試の結果の確認やテスト直し用のノート作成…と、親ができるサポート業務は尽きません。それに加えて、6年生は入試本番前から入試終了後まで、出願・受験料の振り込み・合格証受領・入学金の支払いなど、絶対に失敗できない事務手続きが数多くあります。

特に、6年生の入試本番に関わる事務手続きは、1人では本当に不安になるものですので、奥様やご主人と協力してダブルチェックをしながら進めることを強くおすすめします。今となっては笑い話ですが、この時期は親の精神状態も不安定な時期で、いくら手元に受験票があっても出願できたかどうか不安になるものですし、手元に振込票があっても入学金を納めたか心配で仕方がないものです。