もう今年も終わりに近づいてきていますね。この時期になると「過去問」へのアプローチが始まっていることと思います。同時に募集要項や入試スケジュールを確認して、調査書の有無(必要ならば早めに先生にお願いすると◎。学校によっては時間がかかることも)、入試日、結果日、入金の締め日、W出願のフローチャートなど「視える化」しておくと良いですよ。
さて、今回は「過去問」について触れていきたいと思います。
過去問は冬からスタート!?
一般的な流れで行くと、夏~秋にかけて過去問に関するアナウンスや取り組み指示が各塾から通達されたり、意識が始まってきたりするのですが、娘のときはコロナ真っ盛り。休校もたびたびあった時代で「学習の遅れ」が危惧されたときでした。
早稲アカの「NN」コースに在籍している子は、特に例年と変わりなかったようですが(もともと過去問や出題傾向にフォーカスしているので)そうでない娘に過去問は「待て」状態でした。「冬から始めます」なんていうアナウンスも聞こえてきて、そんな直前で良いの!?と焦りも。
とはいえ、不完全な状態で取り組んでも意味がないような気はしていましたが、現時点での成果から、時間をおいて解いてどれくらい回答できるのかの推移を見たいと思っていたので、まずは塾に相談しました。
結果、志望校と現在の学力を考えて個別に〇〇校のこれと指示をいただき、疑問を持ったらすぐに塾へ(然るべきところへ)相談すると良いなと実感したものです。直前期は過去問過去問過去問…で普段の学習の中で指示過去問を解き、採点し塾に提出→添削→返却をぐるぐる回しますので、時間の捻出に苦労した記憶が蘇ってきます。
過去問に取り組むときの5つのステップ
ある程度、過去問方針が定まったら以下の準備・取り組みをしました。
1.過去問には直接書き込まず、原寸大になるように問題と解答用紙をコピーする。
→なるべく本番と同じ環境で臨みました。
2.採点で迷ったら、必ず塾の先生に相談する。
→記述問題は特に入れるべきポイントがありますし、解答もさまざまです。押さえるべきポイントが入っているか、減点ならどの程度かを必ずチェックしてもらいました。
3.時間内で取るべき問題の取捨選択を見極めてもらう。
→受験校やその年の受験者によりますが、大抵は6~7割取れれば合格点に達します。奪取すべき問題、あまり深追いしなくて良い問題など…。本番で見極めるには難しいですが、過去問の解き直しの際は指標にしていました。
4.なるべく本番同様に時間を取って過去問に取り組む。
→「なるべく」とつけたのは、志望度が高いほど本番さながらで。押さえておきたい学校については、時たま分割して過去問を解いたりしていました。たとえば、国算に比べて理社は試験時間が短いので、隙間時間で理社を取り組み、国算は別の日にするなど分けたりしました。過去問を1年分やろうと思うと、半日は潰れるので柔軟に動いても良いかなと思います(試験時間○分は厳守!)。
5.過去問から苦手、不安単元をあぶり出す。
→せっかく問題演習しているので過去問の出来だけでなく、単元の定着度もチェック。悩んだ問題は塾の先生に問題を読み解いてもらって、どういった知識が必要か、どの単元のあわせ技なのか、アプローチ方法を確認。その上で弱い単元は四谷大塚の「入試実践問題集」で類題を解くなどして強化に努めました。実際の入試問題から単元別に問題が収録しているので、先生から具体的な指示をいただけて助かりました。
ざっくりまとめると、このような感じで取り組んでいたように思います。受験生は後半になってくると、土日はオプションコースや模試で埋め尽くされ、学習サイクルを回すのもやっとではないかとお察しします。計画どおりいかないことも出てくるでしょう。その中で「負けを連続で作らない」ことを意識すると良いですよ。ダメな日があっても次こそと心機一転!継続して取り組みたいですね。
2月入試まで100日を切った今、焦りや不安…。おまけに、これからの季節は感染症にさらに注意したいところ。心配は尽きないですが、前に進むのみです。
過去問も大事ですが、日々の学習や定着した力をさらに強固にするために、新しい問題集には手を出さず、すでに使っているものを何周もやりこむことをオススメします。
冬に差し掛かった今、良くも悪くも今見ているお子さまがすべてではありません。入試に向かって日に日に…さらに入試中も少なくとも、子どもは成長します!(私はそう信じています)。
ピークを本番に持ってくるイメージで、残りの時間を有意義に過ごされますように!
ビタミンさんのプロフィール
中学生と小学生のママ。上の子は小学校3年生から早稲田アカデミーに通い、中高一貫校に通っています。下の子も中学受験を検討中。
長女の中学受験を振り返りながら塾ママブログを書いていきたいと思います!
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