『二月の勝者』黒木のセリフでよみがえった記憶

こんにちは。エデュナビでテレビ番組の紹介記事を担当しているライ太です。
早速ですが、みなさんは『二月の勝者―絶対合格の教室―』をご存じですか。『週刊ビッグコミックスピリッツ』に連載中の漫画で、10月からは連続ドラマがスタート。中学受験を取り上げた作品として話題を呼び、インターエデュの掲示板では作品のスレッドが閲覧数ランキングの上位を長期間キープしています。

「頭のネジが1本抜けたみたいに…」

『二月の勝者』
©日本テレビ

『二月の勝者』には中学受験に関わるさまざまな“リアル”が詰め込まれており、読者を惹きつけます。なかでも強いインパクトを読者に与えるのが、主人公である塾講師・黒木のセリフ。
「君たちが合格できたのは、父親の経済力、そして母親の狂気」
黒木のこのセリフは、物語を読み進めるほどジワジワと説得力を増していきます。

数年前、我が子の中学受験を経験した母親の座談会にインタビュアーとして参加したときのこと。ある母親が本番直前期を振り返って、「あのときは頭のネジが1本抜けたみたいに、普通じゃない精神状態に陥っていた。子どもが絶対に風邪を引かないで本番を迎えられるというなら、どんな高価なものでも買いたくなったと思う」と語り、周りの母親もうんうんと頷いていました。

『二月の勝者』を読んで、座談会で聞いた母親の言葉がよみがえりました。黒木が言い放った狂気という言葉に、読者はそれぞれ感じることがあるのではないかと思います。

二月の勝者_6話_01
©日本テレビ
二月の勝者_6話_02
©日本テレビ


さて、放送中の連続ドラマでは、第5話で島津くんの家庭の様子が描かれました。威圧的な父親の態度には抵抗感を抱いたものの、かといって受験に無関心でも駄目なので、一概にどうこう言えないなと見ていて感じました。
11月20日放送の第6話では、最上位クラス・Ωの生徒の交流が描かれます。(写真は第6話放送より)
漫画もドラマもこれからの展開が楽しみです。