対処法が分からない!
最初は私もなかなか減らないミスに腹を立てたり、テストに出かけていくときに注意事項(問題文に線をひく、図や式を書くなど)を口うるさく言ったりしてみましたが、どうしてもテスト中は忘れてしまうようで改善しません。
それどころかどんどんひどくなる一方で、問題を途中で放り出して次の問題へいくなど、するようになり、対処方法が分からず、親子で行き詰まってしまいました。
そこで、きっと採用されないとは思いつつ、藁にも縋る思いでエデュナビの相談コーナーに相談してみました。するとなんと採用されてお答えをいただけたのです。(お悩みQ&A)本当に天からの助けだと思いました。
先生の分析でようやく気付いたこと
小川先生の分析はとてもするどく、また親が陥りがちな思考の癖や子どもの特性について分かりやすく教えていただき、更には我々の頑張りを認めていただけて、労りのお言葉まで。その回答に本当にほっとしました。
そして「子どもの性質に合わせたサポートの仕方」を考えるきっかけになりました。
頭ごなしに叱るばかりではいけないと思いつつも、注意すればするほど緊張してしまう子どもの特性にまでは考えが及んでいませんでした。
原因は焦りと自信喪失?
小川先生のお話では娘は私が注意事項を伝えるたびに失敗した自分を思い浮かべてしまうということでした。いつもどおりならできるのにミスするということは、娘が「いつもと違うテスト用の自分」になろうとしていたということだったのです。
やや自己肯定感が低めな娘に必要だったのは、「テストでの注意事項」や「テストで力を出す方法」ではなく、「いつもどおりの自分」に対してもっと自信を持てるように励ますことでした。
私はミスの対処法をアドバイスするのではなく、「相手に届く言葉」つまり「娘に必要な言葉」を選んで導く必要があるということを学びました。
続くサポ―トの失敗「手抜きできない!」
しかしその後も私の失敗は続きます。
この夏休み、コロナ禍でなかなか気軽に遊びに行けない中、ハードな夏期講習とそれに伴う家庭学習の中、娘は宿題の手が抜けずに自分を追い込んでしまいました。
親としてはたびたびストップをかけていたつもりだったのですが、本人はそこを意地になってか、親の気持ちを間違って深読みしたか、または反発なのか、自由時間を削ってまでやりとげようとしたのです。
私も本人の意思も尊重せねばならないと考えてしまい、いつの間にか息抜きや自由な時間がほとんどなくなってしまい、とうとう体調を崩してしまいました。
青白い顔をした娘を見て、なぜもう少し早く気づいてあげられなかったかと心底後悔しました。
中学受験が子どもを知るきっかけに
私は「子どもとは自分の気持ちが第一で自己主張のために泣いたり怒ったりするものだ」と思っていたのですが、受験をきっかけにいろんな本やサイトを読んだりする中で、娘にとっては「周囲が規律どおり穏やかで平和であること」が最も大事で、そのために自分の気持ちを後回しにしがちなのだということがやっと分かってきました。
親の意向を敏感に感じ取り、勉強はやるもの、決められたものはやるもの、そういう規律が最優先で、自分の気持ちを置いてきぼりにしがちなこの性質の娘にとっては、勉強そのものよりも、自分を大事にしていくための精神的サポートの方がより重要な様です。
親にとって子どもを知ることが一番大切で難しい課題だなと改めて感じました。
応援団としてできること
その後娘の勉強に付き合うときに娘の特性に合わせて気を付けているのは以下のとおりです。
・自由時間を先に確保してその時間を守らせる。(ペース配分を考える)
・スケジュールは自分で立案してもらう。(無理な計画を防ぐ)
・宿題の内容を吟味してあらかじめ絞る(余裕をつくる)
・採点する前に見直しをしたか確認する(ミス防止)
・テストが返ってきたときや採点時はまず褒める(モチベーション保持)
・自信喪失していたら、できているところを認識させる(自己肯定感アップ)
少し過保護なようですが、今までのやり方を見直していくと娘にはこんなスタンスが必要だということになりました。
また、母親の私自身、あまり褒められて育っていないせいか、子どものミスに厳しい目を向けてしまいがちなところがあることに気づきました。
自分の至らないところを思い出し、とにかくなるべくおおらかに過ごしていくことが親子共に幸せな受験になるコツかもしれません。
よりよい親子関係で受験に臨もう
それでも成績が振るわない、何度言っても見直しをしないなど親の精神修行の局面はまだまだ多いですが、とにかく健康第一で完走を目指して焦らず歩んでいけたらと思っています。
K-mamaさんのプロフィール
小学校5年生になる女の子のママ。お子さまは3年生の10月からサピックスに通塾しています。夫婦ともに中学受験を経験しており、ご自身の経験から娘さんにも中学受験をさせることにしました。
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