あと1週間で学校もいよいよ新学年!あっという間ですね。
コロナ禍で苦労の多かった、2022年の小・中・高校の受験生は、楽しい春休みを過ごして、思い出づくりができることを願っています。
これから受験を控える新学年の皆さん、この2か月で多少の週間スケジュールが引けてきたでしょうか。わが家は、都立中受検の塾へ通塾しているため、少し遅れて2月末から新6年の授業がスタートしました。ほかの習い事も並行して続けているので、習慣化するには、もう少し時間がかかりそうですが、塾で出された宿題はしっかりこなしています。
今回の都内の2022年の受験結果については、各塾で「入試報告会」という形式で聞くことができますね。以前、娘が受験する4〜5年前には、大きなホールの会場で複数回開催され、予約をとって出向いて、話を聞きました。平日の昼間であることが多く、お仕事を休んで、参加されている人も多くいらっしゃいました。
それが、今は、どの塾も動画配信で開催されていて、便利ですね。
いくつもの塾の報告会に参加できますし、自分の子どもに必要なトピックスのみ話を聞くことができます。
まだ各塾の報告会が出揃っていませんが、都立中受検についてもいくつかの塾のお話を聞くことができましたので、私なりの考察や目標を含めてお話させていただきます。
2022年、都立中の受検者は増えた?それとも減った?
まず、都立中受検の全体の動きについては、ここ数年と大きな変化はなかったようです。
「コロナ禍で経済的に負担が軽い都立中受験者が増えるのではないか?」という予想が立てられていましたが、都立中の受検者は年々、減っている状況のようです。
したがって、実質倍率も男女ともに、下がってきていて、もしかしたらコロナ禍で、逆に私立中志望に流れて、都立中受検者にとっては朗報?と思えるような数字です。
男子の倍率は3.0〜5.5倍(平均4.0倍)。女子の倍率は2.9~6.1倍(平均4.7倍)。
以前8〜10倍の倍率と言われていた都立中受検からすると、だいぶ落ち着いてきているような感じです。
しかしながら、倍率が下がってきているのは、以前に比べて、記念受験的な受検者が少ないこと、思いつき受検者が減ってきていることなどが主な原因であって、逆に熱心なご家庭が入念な対策をしてきているので、合格しやすくなっているわけではないということが各塾の見解です。
実際に都立中対策塾も増えていますし、模試の数も多くなっているように思います。
そして、都立中に「入りやすくなったわけではない理由」はほかにもあるようです。
都立中は中高完全一貫教育の「中等教育学校」と、高校入学を受け入れる「付属校」とに分類できていましたが、ここ数年ですべての都立中が中等教育学校へと変わっていきます。それに合わせて、中学入学時の定員が増えている学校があります。
私立中高一貫校並みの教育内容が充実した環境で6年間過ごせる上、教育費を抑えられるということで、これからまた人気が再燃してくることも考えられるようです。また、国公立大学の合格実績も後押ししています。
さらに、私立中学の入学試験で「適性検査型」タイプの試験科目の採用が増えていること、思考力や論理的思考を問うような問題を出題している学校が増えていることから、私立中学受験との併願が増えてきて、2月3日には都立中に受検に来ることが考えられます。
あぁ、朗報どころか、心配材料しかありませんでした。