公立中高一貫校の2022年受検結果を見て感じたこと【ぺぺこ vol.6】(2ページ目)

2022年の出題傾向と対策していきたいこと

適性検査の問題については、都立10校での共通作成問題と各学校が最大2問独自作成する問題になっています。そこで、理系が好きな生徒に来てほしい学校は、理系の問題を独自に作成しています。また、言葉を大切にしている学校は作文の文字数が他校に比べて多くなります。

夏以降、過去問対策をする前に、志望校を決めたら、その学校の研究をする必要があるなと感じています。しかし、過去問を何年分も研究し、万全な状態で当日を迎えたとしても、受検年度から傾向がガラリと変わってしまうことは私立受験よりもよくあるそうです。

結局のところ、傾向と対策によらない都立中受検だからこそ、丁寧な基礎学力の強化と、日ごろから社会問題や環境問題、身近な問題にも目を向けて、自分はどんなこと考えているのか、自分に置き換えたら何ができるのか、などを意識的に考える必要があると思いました。

十分な学力と知識を持った上で、自分の意見をきちんと表現できること、文章に落とし込むことをこれから1年かけて身につけて、力をつけて準備すれば、見たこともないような問題に適性検査当日に出会っても物怖じせず取り組めます。

私立受験のように中学レベルの知識を詰め込む必要もないので、時間的余裕も多少あるように感じます。「情報を正確に汲み取って、自分で考える力をつけること」に注力して、声掛けなどをしていきたいと思います。

報告書点に関する課題

最後に、1000点満点のうち200〜300点を占める「報告書」についても忘れてはいけません。
今のところ、わが家の息子は、主要教科に関しては、ほぼ満点を取れていますが、都立中合格者の皆さんの報告書の点数を見ると、副教科を含む全教科で満点近く取れていることが合格に近づけることが分かりました。
当日点を助けるためにも、また、報告書点を十分に取れていることを自信に変えるためにも、報告書点をしっかり取れるように、日ごろの学校生活に取り組ませることが大事だな、と改めて痛感しました。

今回の受検結果を受けて、都立中受検は、不合格で終わる人のほうが多い受検であることを改めて実感し、多感な11~12歳の時期も有意義に過ごせるようにしたいと思いました。

そこで、親子で約束したことは、勉強は悔いのないようにやること、しかし、勉強ばかりになるのではなく、体験型学習や工場見学、史跡めぐりなどをして今しかできないことも一緒にしていこうね、と話をしました。

いよいよ受検学年のスタートです。これから1年間、都立中高一貫校合格に向けて頑張っていくであろう息子の様子などもお伝えできたらと思っています。よろしくお願いします。

ぺぺこさん

ぺぺこさんのプロフィール

中3女子、小5男子・小1男子、3人のお子さまを持つ教育熱心なママ。一番上のお子さまは中学受験を経て中高一貫校に進学、新6年生になる男の子は5年生の1年間、enaに通塾。現在は少人数制の塾にて、公立中高一貫校を目指しています。
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