中高の接続を重視したプロジェクトがスタート
田村先生:2022年4月から始まる高校新学習指導要領がきっかけとなり、本校独自の教育改革として中高一貫システムの見直しを目的としたプロジェクトを立ち上げました。付属校としてのポテンシャルを最大限に活かしつつ、さらにワンランク上の進路実現を目指すなか、早い段階から大学受験への高い意欲と目標を持ってもらうことで、自ら道を切り拓くための「進化した学び」を展開していきます。
田村先生:2016年には中学にグローバルリーダーズ(GL)コースを開設し、異文化への興味・関心を高めながら広い視野と国際感覚を養うカリキュラムを実践してきましたが、中学入試における偏差値や倍率の高さから、高校の特別進学コースと同一視されるという傾向がありました。
実際には従来のNスタンダード(NS)コースも同様に特別進学コースへと進む選択肢が用意されていたため、中学1・2年次の学び方を再定義したAFコースを開設して保護者の皆さまに評価していただくという新2コース制をスタートさせるに至りました。
カリキュラム・ポリシーに掲げられている「応用力」と「開拓力」
田村先生:今後の社会はより複雑になっていくと予想されています。そんな中でも主体的に行動しながら他者と協働する能力を「応用力」と捉えています。これを実践するためには詰込み型の知識だけでは不十分であり、体験的学習と探究的学習を繰り返しながら生徒自身が学力や人間力を最大限に伸ばすことが必要です。
さらに、大学受験の先を見据えて自ら道を切り拓く能力を「開拓力」と捉え、生涯にわたって学びを継続することで豊かで幸せな人生を送ることのできる生徒を育てます。
これらには「志をもって夢の扉を開いてほしい」という願いが込められています。さまざまな決断に迫られる人生において必要とされる知恵を身につけるためにも、中高の時代に大いに学んでほしいですね。