みなさまこんにちは。夏休み中のお弁当、送迎、体調管理、そのほか諸々お疲れ様でした。日によっては汗ばむ日もありますが、秋を感じられる季節になりましたね。
前回、「私立中高一貫に通う中1長男の宿題が終わらないかもしれない!」と、記載しましたが、何とか始業式1日前に終えることができました!中学受験が終わったら、自ら歩み出す息子を想像していたのですが、受験期以上に二人三脚の夏を過ごす羽目に…(苦笑)。塾の有り難みを卒塾してから知ることになるとは…。
ただ一つ、夏休み最終週のある日、もう宿題が終わらないかも、と思ってしまうくらいあった量を、すごい集中力で解き進める姿は、入試直前の1日に過去問を2校分解いていた頃を思い出すものでした。いわゆるドリル系の課題、やらなければいけないことや範囲が明確な課題は、すごい速さでこなしていきます。これは中学受験期に養ったものだな。と、感じずにはいられませんでした(出来のイイお子さんであれば、こんな姿を見ることもないでしょうが…)。
長男の受験を終えて学校への質問に変化が…
こんなことがあった夏でしたので、5年生の次女と学校見学会に参加した際には、先生や在校生の方に質問ができるタイミングがあると「日々の宿題の量はどれくらいですか?どのような宿題がでますか?夏休みの宿題はどのような内容ですか?ちょっとびっくりしたユニークな宿題などありますか?」など、課題についての質問をするようになりました。長男のときは「受験合格するには…」と、ついつい考えてしまい、「入試問題はどのように作られますか?何人の先生で作られていますか?いつ頃つくりますか?」など質問したような気がします。しかし、一度受験を経験してみて、受験する各々の学校のことをもっと詳しく知っておくべきだったと思ったのです。
実際第一志望の学校を含め5校受験した長男。1校は他県の前受け受験だったので実質通うことになるかもしれない学校は4校。この4校には最低2回以上見学に行きましたし、パンフレットも隅々まで読んでどこの学校も第一志望!と思えるくらい気に入っていました。
しかし、本音は第一志望と第二志望が3校という構図だったので、すべての合格結果が出揃ったとき、すごく悩むことになりました。なぜなら第一志望は不合格。そのほか3校から合格をいただいたからです。全部の学校に納入金を納めて悩む程の経済力もありませんし、何より合格の辞退を待っている方もいます。短い時間で通う学校を決めなければならなかったのです。
結局、我が家の場合は一番見学回数が多く、個別相談も受けて、顔とお名前を覚えている先生がいる学校に決めました。長男が通い始めてからの様子が想像できたのです。合格した3校のうち、偏差値では2番目。1番目より-5ポイントの学校です。悩んでいたときに、『そういえば夏休みの宿題で「プラモデルをつくる」課題があるっていっていたなぁ。見学で見た美術のデッサンは、ほかの学校は銅像の絵だったのに乗り物を描いている人が多かったなぁ。描くなら乗り物のほうが楽しいなぁ。先生と立ち話している在校生が多かったなぁ。先生と仲良くなれる学校のほうがいいなぁ』と、長男と話し合って決めたので後悔はありません。
まず受かることが大前提ではありますが、すべての学校から合格をいただいた際にどこに通うか、保護者の意見だけでも受験前に固めておいても無駄ではないと思います。そのためにも、この秋~冬の見学会で通うことになった場合に湧いてくる疑問を今うかがってみてはどうでしょうか?
次女と学校見学をした感想
私も5年生の次女と、先日の学校見学の際に課題のことを中心に聞いてきました。ある女子校では読書課題が多く、読書感想文だけではなく夏休み明けに行われるビブリオバトルのワークシート作成や、図書室の本の紹介ポップ作成、年間通して埋めていく読書記録を5枠(5冊分)記入してくる。などの課題があるとのこと。次女は読書が好きなので「楽しそうな課題!」と喜んでいましたが、質問に答えてくれた在校生は「いや、苦行ですよ…。女子がみんな本好きで国語ができるというのは偏見です!」と、うなだれていました。
そのほか文化祭で使うコサージュを作ってくる。エプロンを作ってくるといった珍しい課題。調理実習課題1つとっても学校によって内容はさまざまで、お弁当作り課題や、大切な人に贈るランチ。1日3食分の献立と栄養素を調べる。など、本当に課題に学校のカラーが出ていると感じました。
周りの見学者の方々の邪魔にならない程度に、パンフレットやサイトには載っていない内容で、質問してみたいことを準備して学校見学に行くと決めてからは、とても充実した見学ができています。
先月フェリス女学院にお邪魔した際に、パンフレットには載っていない、スラックスの制服を目にしました。とてもシンプルなスラックスに白のワイシャツ。胸元に校章バッジをつけたスタイルです。
近くにいらした先生にお話をうかがうと、「現在クラスに2~3人スラックスの子がいます。今後増える傾向にあると思っています。スラックスの上のワイシャツは襟付きの白色であれば指定はなく、スラックスも正式な制服とみなしているので、極端な話スラックスを1本購入してもらえれば年中過ごせます。セーラ服もスカートも購入は強制しません」とのことでした。
40代の私には、女子校だけどスカートの制服を買わない選択は、時代についていけていないのかなかなか悩ましいところではありますが、隣にいた娘は「スラックスの制服、カッコイイ!」と、好印象を受けているようでした。
正直まだ、次女の志望校が定まっていませんが、焦らず何度も学校にうかがって(同じ内容の見学会ではなく、部活体験会や、入試説明会、文化祭など内容を変えて)じっくり決めたいと思います。
男子校、共学校、女子校、いろいろ見学してみて思うこと。特に課題についての質問をするようになって思うことは、入試問題同様、課題にも学校のカラーが出やすいということです。先生方が生徒に何を求めていて、何を養ってほしいと思っているのか。どういう人材に育てたいか、というのが課題に滲み出ていると思いました。中学受験は受かって終わりではなく始まりなので、入学してからのことを考えると、学校の教育理念一文を読むよりも、実際の教育を知れる機会をしっかり活用していこうと思います。
今回も長い文章にお付き合いいただきありがとございました。次回は習い事や趣味との関わり方について書かせていただこうと考えております。またこちらでお会いできるのを楽しみにしております。
futureさんのプロフィール
啓明館に通塾する5年生女の子(2024年中学受験予定)のママ。中学1年生になる男の子も小3から啓明館に通塾。4月から中高一貫校に進学しています。