試験終了後に「明るい表情の子」が多い理由
いよいよ卒業式も終わり、小学校生活が終わります。
前回のブログでは、本番当日送り出したところまでの様子をお送りしました。
さて、今回は2年間の集大成。「都立中受検の最終章」といったところでしょうか。
2月3日の当日解散は、校舎に入ってから約5時間後。いろんなことをしながらも長い待ち時間でした。「疲労困憊の顔で出てくるのだろうなぁ」と思っていたら、笑顔とともに飄々とした足取り。しかも、受検番号が若いほうから順に退出してくるのかと思いきや、規制退場は、逆でした…。(せっかく早い受検番号取ったのに(笑))
全体的に、割と明るい顔の子が多かったような気がします。きっと、疲れよりも、解放された喜びだったのかもしれません。ここまでさまざまな制約のもとに、たくさんのことを我慢してきたであろう受検生たち。
4年前、娘の私立中受験で体験したものとは、印象がまるで違いました。私立受験は、数日間にわたり、それぞれのスケジュールを組むので、終わるタイミングがみんな違います。しかし、都立中受験の場合はほぼ、この日、この時間をもって、とりあえず「受検生」という肩書きから解放された子たちで溢れていたような感じがしました。
そんななか、息子は、できない問題や難しい問題はあったものの、多少の手応えも感じたようでした。塾では、特に答案再現をする必要もなく、一応、塾に顔を出して「終わりました」の報告と先生が当日の適性検査問題のコピーをとって「お疲れ様!」という感じでドライなものでした。
涙する息子に伝えたことは
そして、合否結果発表は、2月9日、6日後。長い長い6日間の始まりです。
しかし、我が家、案外忙しく、あっという間に過ぎ去りました。
私の誕生日会、サッカー公式戦、息子発熱(1日学校休む)、息子が自ら購入したアコースティックギターが届き練習開始、放課後延々外遊び、など。知り合いの方は、この間3泊4日の旅行にも行っている人もいましたよ。
運命の2月9日、小学校には遅刻する旨の連絡済。午前9時、学校掲示板とインターネットでの同時合格発表。我が家の作戦は、自宅で合否確認後、合格だった場合には、「息子も一緒に中学校へ入学手続き&掲示板で写真を撮る!」。不合格だった場合には、「そのまま小学校へ登校!」
さて、運命の9時。息子は自分の目で確認したい、と合否サイトにアクセス。
「ない。自分の番号がない」
合格発表画面を見て悔しそうにしていたから、「泣いてもいいんだよ」と促しました。 すると、涙が溢れてきて、嗚咽。
うんうん、泣きたいときは泣いたらいい。そして、前を向こう。多少自信があったからこそ、自分の受検番号がないことが信じられなかったようで、「都立受検をすると決めたときから、不合格は覚悟していたけれど、想像以上に悔しかった」と。
きっと、彼史上一番頑張った2年間。頑張ってきたからこそ、悔しい気持ちが湧き上がるのだね。
私たち夫婦は、そんな彼の涙を見ながら、こんなことを伝えました。
・これはゴールじゃない! 通過地点。いくらでも挽回できる。
・万全のコンディションで、力を出し切れた、それだけでも素晴らしい。
・自分から勉強をする姿勢、思考力、この受験で得たもの全ては無駄じゃなく、宝物。
・自信を持って前を向いてほしい。
・この悔しさを味わったからこそ、人の悔しさや痛みに共感できる人になれるよ。
・親も二人三脚で、一緒に夢を見せてもらえる中学受験。2年間、ありがとう。
そして、夫は会社へ、息子は学校へ、私は塾へご報告とお礼の電話をしてから、買い物へ出かけました。