受験にまつわる夫婦の考え方の違い【りんご3 vol.3】

我が家は現在首都圏に住んでいますが、夫が関西出身で就職を機に上京し、私は中国地方出身で大学から関東に住み始めました。
そんな夫と私にとって『「受験」は「高校受験」を指し、偏差値が高いのは「公立高校」』というのが共通理解です。それが自然な環境で育ってきました。
実際、夫は公立小・中・高・国立大・大学院と進学しており、そこで不便さなどを感じなかったようです。
そのため夫にとって学校教育は「公立校で十分」という考え方です。これは義父の影響があるようです。夫は三兄弟なのですが、義父は「国立理系大への進学しか学費を出さない」と言っていたそうです。お金については仕方ありませんが、子の考え方に与える親の影響力の大きさを感じるエピソードです。

地方出身者夫婦にとっての「学校教育」

かたや私はと言いますと、先の記事でもご紹介したとおり、途中で中学受験をしました。ちょっと変わった学校で小中学校しかなかったため、高校受験もしました。公立小・国立大附属中・公立高・私立大、という学歴になります。
学校教育については「私の育った地方において、学力は公立校の方が高い傾向があるけれど、私立校は特色があり、時にはその学校でしか学べない専門分野もある」という考え方です。自分が公立校以外の学校を経験したせいでもありますが、親戚の中には私立高校で看護の勉強をして看護師になった子もいるので、このような考え方になりました。
今回のテーマから話が逸れますが、改めて「環境(社会、家庭)」「経験(成功・失敗)」がその人の価値観に大きな影響を与えるものなのだと痛感しました。

我が子の進路について夫婦で話したこと

現在長男が通っている公立小学校は、中学受験をする子が毎年1/3程度いるようで、4年生ともなると塾通いをしている子も増えてきます。実際、お友達との会話で中学受験の話題も出るようです。
そんな周りの環境もありますが、私は長男が幼稚園児の頃から、ぼんやりと中学受験について考えていました。早すぎるかもしれませんが、首都圏なので選択肢が多いことと、自分の楽しかった経験から中学受験に良いイメージがあるからです。

夫婦で初めてその話題に触れたのも、長男が小学校に上がる前だったと思います。当時の夫は「公立じゃダメなの?」と、中学受験の利点を理解していませんでした。
しかし、中学受験のためではありませんでしたが、長男が学習塾に通い始めたことをきっかけに、受験について夫も意識し始めたようです。興味を示したタイミングに、さりげなく中高一貫校の利点を話したり、「我が子は中学受験した方が良いのではないか」と私が思っている理由を話したり、学費も具体的な数字で学区の学校と比較したり…と、アピールしていました。

その結果、今では「本人がしたいなら中学受験すればいいんじゃない」というところまで考えに変化が出てきました。これは、私も同じスタンスですが、たとえ受験前日でも、本人が「やらない」と言えば受験はしなくていいと思っています。(今はそう思えますが、実際の受験前日に言われたら…どうでしょうね。)

相談したり頼りになる理解者がいてほしい現実

このように、現時点では夫婦の意見が一致しているように感じています。ただ、受験当日までの道のりをどのような方法で支えるのか・関わるのか、という点ではすでに差が出ています。これは他の多くのご家庭でも同じなのかもしれませんが、合同説明会の下調べ〜予約・当日の参加はもちろん、今後行く学校見学の付き添いもきっと私が大半を行うことになると思います。ですが、夫婦が同じスタンスで長男の中学受験に向き合っている、ということだけでも心強く感じます。

受験に関する話題は、軽い話題であればママ友さんとも話せると思いますが、具体的な学校名を挙げて話すことは難しいと思います。親子とはいえ、我が子のプライバシーは守らなくてはならないでしょう。そうなると、中学受験について包み隠さず話し、相談できる相手は塾の先生と家族だけになります。そうなった時、同じ考えのパートナーが居てくれたら。きっと最高の理解者になってくれるはずです。
この先も、長男の希望に合わせて夫婦間でも意見のすり合わせをしていきたいと思っています。

ちなみに…
機会があれば、学校見学の付き添いは夫にも行ってもらいたいと思っています。
学校の良さが分かれば、応援も積極的にしてもらえるのではないか?という理由です。

中学受験ビギナーの我が家ですが、こうしてブログを書き始めたことで「ぼんやりした目的」から少しずつ「現実味のある目標」を持てるようになりました。
次のステップ「学校見学」の予約もそろそろ始まるので、今後もゆっくりと準備を進めていこうと思います。

りんご3さんのプロフィール

学研CAIスクールに通塾する小学4年生の男の子(2026年中学受験予定)のママ。ご自身が中学受験経験者。お子さまも中学受験を意識し始めている。