編集部では1年生代表による発表の様子を取材しました。
戦争のない世界にするには?1年生が考えた「世界平和」
「アカデミア明誠」はさまざまな人の考えや活動に触れることで、自身の視野を広げ人間力の育成を目指すことを目的に、1・2年生は『総合的な探究の時間』の成果を披露。また3年生は有志企画で参加します。
当日は2年生の探究発表からスタート。修学旅行で訪れた沖縄について、各クラス代表が発表しました。また3年生有志の英語スピーチ、自然科学部の研究発表が行われました。
休憩を挟んで1年生の発表です。
スペシャルゲストとして、1年生の探究学習で使用しているオンラインラーニングコミュニティ「Inspire High(※)」のナビゲーターとして生徒たちにはおなじみ、環境アクティビスト・清水イアンさんが登場! いつもオンラインで見ているイアンさんの登場で、生徒も嬉しさが抑えきれず、会場のボルテージは一気にヒートアップしました。
※世界中のアーティストやビジネスリーダー、研究者など、第一線で活躍する大人から、自分の世界を広げるインスピレーションをもらうオンラインラーニングコミュニティ(13歳〜19歳対象)。多くの学校で使用されている。
1年生のテーマは「私の考える世界平和とは」です。とても大きなテーマをどのように捉え、考えてきたのでしょうか。
発表では学年代表として5人のパネリストが登壇。食糧とフードロス、フェイクニュースなどの情報、そしてそもそも暴力と戦争の違いとは何かなどさまざまなアプローチから、どうしたら平和な世界を実現できるのか、自身の考えを述べていました。 さらに解決策として考えられることについて、会場にいる生徒からも意見を交えながら考えを深めていっていました。
イアンさんも、生徒の発表に熱心に耳を傾け、さらにもう一階層レイヤーを重ねた考えまで深めることの大切さなど、生徒たちの発表に対して講評を述べました。イアンさんのアドバイスに、発表した生徒も新たな気づきを得たようです。
「世界平和」について正面から考える機会は、なかなか持てるものではないと思います。誰もが納得するベストな解決策はなかなか見つかるものでもありません。生徒たちが導き出した考えがここだけで終わるのではなく、今回出た意見をもとにずっと考え続けていく、そんなきっかけになれば良いと思いました。
会場全体で議論を進めながら共有する「アカデミア明誠」。探究することの面白さや大切さについてさらに深める時間になったのではないでしょうか。