難関女子校ママが分析!2024入試の注目ポイント【S-II vol.13】

こんにちは、S-Ⅱです。

掲載13回目、よろしくお願いいたします。

わが家の自己紹介
●私(S-II):フルタイム勤務サラリーマン、中学受験経験あり、近畿地方出身
●夫:サラリーマン、中学受験経験なし、九州出身
●長女:私立女子中2年、日能研にて2022年に中学受験を経験
●次女:公立小3年、臨海セミナーを7月末で退塾、夏期講習から日能研へ入塾

4月新学年になりました。

新しい1年の始まりですが、今年は校長が交代する学校が目立ちますよね、私が聞いているだけでフェリス女学院・湘南白百合・栄光学園・都市大等々力・横浜創英の名前が浮かびます。

私学にとって校長はまさしく「学校の顔」であると思いますので、新しい風に期待しつつ、今までの素晴らしい伝統も継承していってほしいですね。

中学受験2024の結果を分析!

今回はコンサルっぽく、誰目線?といった突っ込みが来るのを期待しながらテーマである中学受験2024の結果を見て感じた事について書きたいと思います。
この1月・2月は、私の知りうる中学受験生たちは本当に素晴らしい結果を出していらっしゃいました。本当にお疲れ様でしたし、たくさんの感動をありがとうございました。
今回、たくさんの2024組さんを見てきた結果の中で、個人的に思い入れがあり記事にしたいと思ったのは以下の4項目です。

  1. 算数1科目入試の難化
  2. 偏差値は水物!?横浜雙葉の偏差値急激アップ!
  3. 第一志望は高く!第一志望で合格したと聞かないアノ学校
  4. 複数回受験で合格率はアップするか検証!

以上について書いていきます。なお数字の根拠は

日能研のオン・ザ・ロードのもっと詳しいデータ、日能研サイトのR4偏差値表、市進学院の提供しているデータ、繰り上げ合格くりあげくんサイト、から数字を使わせていただきました。

算数1科目入試の難化

2/1PMの男子校算数1科目入試について、日能研の結果R4偏差値は巣鴨算数65、鎌学算数63、世田谷算数63でした。予想偏差値はそれぞれ63と62と61でしたので1〜2ポイントずつ上がったという事です。

これは何を意味するかというと、想定外の不合格がたくさん出たという事ですよね。

実際私の周りでも、2/1PM巣鴨の算数が残念で2/3海城に合格したお子さま、2/1鎌倉学園の算数が残念で2/3浅野に合格したお子さまがいらっしゃいました。どちらも、とても算数が得意なお子さまだったので結果をうかがった時にとてもビックリしましたし、算数1科目は本当に難化していると実感しました。

算数1科目は心底算数が好きで得意としているレベルでないと戦えないので、安易に選ばない方が良いと老婆心ながら記載しておきます。

偏差値は水物!?横浜雙葉の偏差値急激アップ

今年から2回入試になった横浜雙葉の出願数は2/1は197名、2/2は306名でした。

(※出願期限が両日程とも1/20期限のため、合否の結果を知ってから出願はできないので、2/1に出願した人は2/2も連続出願すると思います。)

2/1入試結果は、178人受験して合格者75人なので倍率2.4倍でした。(昨年の倍率は1.7倍)。気になる日能研の結果R4偏差値は52だったのですが、昨年の結果偏差値は46でしたのでなんと+6。

2/2入試結果は、179人受験して合格者72人なので倍率2.5倍となり、2/1より若干倍率は上がりました。さらに驚くのは2/2の結果偏差値ですが、なんと56でした。昨年の46と比べると驚異の+10なのです。

もともと神奈川御三家として伝統も人気もある横浜雙葉なので、想定内ではありますが、入試回数を2回にするだけで偏差値って簡単に上がるものなのですよね。

もちろん生徒さんたちが自ら学校の魅力を伝えるための広報活動も素晴らしいし、学校側の変わろうとしている努力も伝わります。わが子を預けてみたい学校に間違いないです。
でも、その校風や学校としての魅力は長女の時から何年も思っていたことなので、偏差値が上がった下がったことによる影響ではないのです。

伝えたいのは、偏差値なんて入試方法を変えるだけで10も変わってしまう水物だから、偏差値で学校選びをするのではなく、わが子にあった校風かどうか、学校の教育方針に共感できるかで選びたいという事です。

(なお、個人的な予想では、今年は合格者を絞ったために繰り上げ合格が多く出ているので、来年度はもう少し正規合格者を多く出すと予想します。)