編集部では、8月3日(土)に行われた第2回目のオープンスクールを取材しました。当日は朝から容赦なく照りつける日差しの中、114組の受験生・保護者の方が来校しました。どのような内容だったのか、当日の模様をご紹介します。
生徒会執行部の生徒が活躍
オープンスクール開始時間に向けて、同校の最寄り駅であるJR中央線「上野原」駅には多くの受験生親子が続々と電車を降りていきます。駅には生徒会執行部の生徒が待機しており、学校への直通バス乗り場へ案内をしていました。学校行事では毎回生徒会執行部の生徒たちが活躍。今回も学校への誘導以外に、受付や模擬授業が行われる教室への案内など、積極的に活動していました。
学校に着くとグラウンドでは朝から男子サッカー部、女子サッカー部が活動。この日は部活動の自由見学も行われることもあり、このほかにも野球部やダンス部、バスケットボール部などが活動していました。
模擬授業には親子で参加。最新設備の新校舎で体験
模擬授業と学校説明はAとB、2つのグループに分かれて実施します。冒頭、多目的ホールにて松井寛之校長の挨拶が行われた後、Aグループは模擬授業参加(事前に参加教科を選択)のため各教室へ移動。Bグループはそのまま同室にて学校説明を聞き、Aグループとの入れ替わりで模擬授業に参加する入れ替え方式です。
同校では4月からWi-Fiを完備した最新の設備を備えた新校舎の使用が開始されています。授業でもPCやタブレット端末を用いて行われ、プロジェクターとホワイトボードを活用しながら進行する授業に参加者は興味津々の様子でした。
国語「古典に親しもう」
国語の模擬授業は古文、漢文に関する授業が行われました。古文では出題された「さ」から始まる言葉について、共通の語源、そしてそこに込められた意味について解説がありました。手伝いで同行していた生徒会生徒にも不意打ちで回答を求めるなど、和やかに授業が進んでいきました。
数学「ピタゴラスの定理を証明」!?
数学は各テーブルに配布された4枚の直角三角形(紙)を用いて証明を導きます。中学3年生で習う「積の公式」の応用です。受験生だけでなく、保護者の方も一緒になって三角形をさまざまに組み合わせながら答えを導いていました。
英語「関係代名詞」
英文法の限定用法、非限定用法についての授業が行われました。例題として出された2つの英文は「,」があるかないかで意味が変わります。先生の解説に真剣な面持ちで授業を受けていました。
理科「色から学ぶ科学」
2種類の色がついた水溶液が用意され、色の変化を見ていく実験です。講義では、誰もが知る国民的探偵漫画のあるシーンを用いて説明していきます。先生の話と目の前で変化する水溶液の様子に楽しみながら参加していました。
地歴・公民「地理で世界を見てみよう」
社会の授業では「国の中で独立したもう一つの国がある国」、「自由に居住できる国」、「常識外れの奇妙な国」など、世界の中でも極めて特徴のある国や地域についての授業が行われました。
模擬授業終了後は学校説明。お弁当の販売も
模擬授業終了後は多目的ホールに移動し、入試広報担当の小泉宏太先生による生徒指導や進路指導などの学校説明が行われました。
同校は幅広い地域から生徒が通ってきており、入学者のほとんどが単願入試であること。併願でも多くの生徒が入学に満足していることなどが紹介されました。
また近年、同校が推進するICT教育によって、生徒は一人一台のタブレット端末を所持するようになった結果、担当クラスに関係なく生徒からの質問も受けることができるようになり、学習面での活性化が図られているといった説明もありました。
さまざまな学校でオープンスクールが開催されますが、子どもと一緒に保護者も授業を受ける機会はあまりないのではないでしょうか。4月に使用を開始された新校舎の最新設備をフルに活用した授業は、受験生だけでなく保護者にとっても新鮮だったことと思いますし、学校の様子、先生たちの指導についても実体験できたことでしょう。
受験生たちはこれから本格的に志望校を決める時期です。帰り道、同校への入学後の姿を思い描きながら、保護者の方と語り合ったのではないでしょうか。