本来であれば毎年5月に開催する体育祭ですが、今年は荒天に見舞われたことで残念ながら中止されました。中学1年生にとっては入学直後に学校生活を満喫できる大切なイベントだったはずです。そこで、学校長の石飛一吉先生による配慮から、11月に仕切り直して開催される運びとなりました。
たまひじの体育祭は、保護者も生徒たちと同じ目線の高さから応援できるのが特徴です。中学生の全クラスが混合3チームに分かれて、異なる学年間で力を合わせながら優勝を目指します。
70m走 予選(選抜)
校長挨拶、実行委員挨拶から準備体操、そして色(各チーム)代表による宣誓が行われた後、さっそく各チームから選抜されたメンバーによる70m走が始まりました。まだ予選ということもあり、生徒たちは体育祭の雰囲気に慣れようとする段階です。
台風の目(3年生)
近年、いろんな学校で採用されるようになった台風の目。腕力や走力よりもチームワークが必要になる競技で、中学3年生が息の合った動きを見せてくれました。
200m走 予選(選抜)
各チームからの選抜メンバーによる200m走。まだ予選にも関わらず、男女ともに本気を出して1着を取ろうとしている気迫が伝わってきました。どんどん上がる気温と相まって、保護者の皆さんによる応援の声もヒートアップしていきます。
トラップレース(選抜)
各チームからの選抜メンバーによるトラップレースは、障害物競走やパン食い競走のように昔からおなじみの競技要素が含まれた内容です。不慣れな競技でも最後まで諦めずにトライする生徒たちの姿に、保護者の皆さんから拍手が聞こえるようになりました。
綱引き(2年生)
5つ目の競技となる中学2年生の綱引きでは一進一退の勝負が続きました。学年の全員が参加する競技の良さは、勝ち負けではなく団結力やチームワークを見られる点にあります。
三方向綱引き(選抜)
3チームが同時に綱引きをする風景は今まで見たことがありません!たまひじオリジナルの競技として印象に残るものになりました。もう少し観客席に近い場所で引き合う姿を見たかったです。
追いかけ玉入れ(1年生)
中盤のクライマックスになった中学1年生によるユニークな玉入れです。グラウンド上に不規則に置かれたボールを拾い、走って逃げる自チームのかごにめがけて入れた玉数を競い合いました。広々としたグラウンドいっぱいに駆け巡る1年生の様子は、さながらお祭り騒ぎのようで、こちらまで楽しい気持ちになりました。
70m走 決勝(予選通過 上位6位)
予選を通過してきたメンバーだけあって全員がものすごいスピード感を見せてくれました。先輩たちを見つめる1年生たちの眼差しにも憧れのような熱を感じることができました。
綱取り(中学全体)
中学生全員が一斉に参加する競技としては最後になった綱取り。一本の長い綱を引き合う一般的な綱引きとは違って、短い綱を取り合い、自陣に持ち帰った本数で勝負が決まる競技です。形勢不利なメンバーを見つけて助けに行くといった臨機応変なチームワークが求められます。
番外編(保護者の皆さん)
お昼過ぎの12時半には全ての競技が終わる予定でしたが、綱取りの時点で予定時刻が過ぎているほどの盛り上がりが見られた中学体育祭。200m走決勝と色別対抗リレーを見ることなく、レポート取材終了の時間となってしまいましたが、優勝を目指して息を切らす生徒たちの競技はまだまだ続きます。
全体を通して実感したのは、保護者の存在も参加者の一員として体育祭に必要不可欠だという点です。生徒たちは応援に来てくれた家族に頑張る姿を見てもらいたくて全力疾走を続けます。この日の夜は家族全員が食卓を囲みながら、体育祭のワンシーンについて会話が盛り上がったに違いありません。