人生の教訓が詰まっている!「宇宙兄弟」
著者 | 小山 宙哉 |
出版社 | 講談社 |
推薦コメント | 宇宙を目指す兄弟の成長物語。などと一言ではくくれない。近未来におけるNASAやJAXAのメカ技術や天文学などの知識が実に微細に描かれている。訓練や月面活動のリアリティ、飛行士やバックアップなど役割分担の意味、チーム行動におけるコミュニケーションの大切さ、リストラや予算獲得など組織マネジメントの厳しさ、それらも丁寧に描かれている。さまざまな国籍を持つ魅力あふれる連中の人間模様だ。兄弟や親子の絆があり、仲間の友情があり、ライバルとの葛藤があり、上司・部下のせめぎあいがあり、淡い恋がある。成功もあれば失敗もある。光が当たる者もいれば挫折する者もいる。登場人物すべてが強く、弱く、かわいらしく、個性が強く、完全無欠な者はおらず、意味のない人は一人もおらず、悪人もおらず、みんなが努力して、泣いたり笑ったりする。そんな中で、兄弟が成長する。まだ連載中だが、私の息子世代の兄弟が活躍する姿を見ながら、自分も成長していく気にさせられる。中村 伊知哉(iU学長) |
一般社団法人マンガナイト関連URL: | 科学・学習「宇宙兄弟」これも学習マンガだ! |
インターエデュユーザーのおすすめポイント
・コツコツ続けたらここまでいけちゃう、というロマンも感じられるし、うちもこれで宇宙工学?とかに興味持ち出したりしていました。(投稿者: 漫画大好き)
・我が家は宇宙飛行士になりたいと言っていたので「宇宙兄弟」読ませていました。厳しい世界観が伝わっていたようですし、これがきっかけでつくばの宇宙センターにも行きました。(投稿者: ゆるーく)
近現代史のサブテキストとしておすすめ「疾風の勇人」
著者 | 大和田秀樹 |
出版社 | 講談社 |
推薦コメント | 敗戦、占領、混乱、復興、独立、高度成長、それらを貫く政争のかずかず。日本史上、最も熱い政治の季節を描いた活劇。地味に扱われがちな池田勇人をスマートで豪放な主人公に据え、サブに超イケメン化した佐藤栄作。田中角栄も男前だ。親分の吉田茂、子分の大平・宮澤、対抗する鳩山ら他の首相経験者も個性的すぎる。ドイツや韓国のような国家分断を免れ、クーデターもなく、経済成長を果たした20世紀後半は、これら強烈な政治家たちによる体を張ったせめぎあいに負うところが大きい。主人公たちは官僚上がりや地方叩き上げ。二世、三世ばかりの今の政治とは異次元の迫力がみなぎる。現代史を学ぶテキストとしてもってこいの書。しかし主人公が首相となる前に作品が終了したのは誠に残念。安保闘争で倒れた岸内閣に替わり、所得倍増計画と国土開発を推進、ガンに冒されつつ東京五輪を乗り切って死ぬ、首相としてのドラマも見たかった。続編を待つ。 中村 伊知哉(iU学長) |
一般社団法人マンガナイト関連URL: | 歴史「疾風の勇人」これも学習マンガだ! |
インターエデュユーザーのおすすめポイント
・戦後史がごっちゃになる子どもに、受験直前の1月に読ませました。ばっちり試験に出て感謝された(投稿者: うちはこれだな)
edu’s point
どのマンガも視点がおもしろく、知識量もかなりのもの。また、人生観が学べたり、将来の夢にもつながったりと、学習以外にも子どもの成長に役立つ一面もあります。一般社団法人マンガナイトの公式サイト「これも学習マンガだ!」には250作品が紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください!
■参照サイト
これも学習マンガだ!
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