実験助手が4名も! 存分に実験ができる環境
海城の旧理科館も十分に機能するものではありましたが、「実験の回数を増やして、より深い学びができる環境を作りたい」という理科教員の願いが形となり、施設も設備も大きく進歩しました。
![ドラフトチャンバー(化学実験などで発生する有害物質を吸い込まないようにする局所排気装置)が8台も。全国トップクラスの設備を有する。](https://inter-edu.s3.amazonaws.com/edunavi/wp-content/uploads/2021/10/en_educational-information_211011_07_01.jpg)
![200インチの画面で大迫力の映像を視聴可能。教室の高さを利用した振り子の実験など、演示実験にも適した階段教室。](https://inter-edu.s3.amazonaws.com/edunavi/wp-content/uploads/2021/10/en_educational-information_211011_08_01.jpg)
実験設備などのハード面が充実しただけではありません。物理・化学・生物・地学それぞれに実験助手が1名ずつ配置され、実験準備や片付けがスムーズに行われるようにもなりました。
生徒同士の活発なディスカッションを促す空間
予測不可能な変化の激しい時代を生き抜くためには、基礎的な知識や技能を活用し「思考力・判断力・表現力」を育て、主体的に学んでいくことが重要とされています。
その教育手法の一つ「アクティブ・ラーニング」が、あらゆる教育現場で取り入れられています。
「新理科館」では、生徒同士がより「主体的・対話的で深い学び」ができるような空間が用意されました。ラウンジや外から見える会議室、左右後方の壁がホワイトボードの教室など、双方向のコミュニケーションが取れるように工夫されています。
![気軽にディスカッションができるラウンジ。
取材当日も海城のOBである東工大の学生が訪れ教員と談笑していた。
学生は「大学並みですごい!」と感動。](https://inter-edu.s3.amazonaws.com/edunavi/wp-content/uploads/2021/10/en_educational-information_211011_09_01.jpg)
取材当日も海城のOBである東工大の学生が訪れ教員と談笑していた。
学生は「大学並みですごい!」と感動。
![温室と緑地スペースがある屋上。ウッドデッキと広い空、リラックスできる空間。](https://inter-edu.s3.amazonaws.com/edunavi/wp-content/uploads/2021/10/en_educational-information_211011_10_01.jpg)
「新しい紳士の育成」教育理念を体現した新理科館
海城の教育目標・教育理念は、「リベラルでフェアな精神を持った『新しい紳士』の育成」です。また建学の精神として、「国家・社会に有為な人材の育成」を目指しており、その「有為な人材」とは「新しい人間力」と「新しい学力」をバランスよく兼ね備えた人材と考えています。
「新理科館」は、海城が目指す教育をさらに加速させる重要な役割を担っていることがわかります。
![海城中学高等学校 理科副主任 山田直樹先生](https://inter-edu.s3.amazonaws.com/edunavi/wp-content/uploads/2021/10/en_educational-information_211011_11_01.jpg)
地学の教員である山田先生は、
「新理科館が完成したことで、できることの幅が広がりました。生徒が実際に手を動かして、体験的に学ぶような機会を今までより多くしていこうと思っています。生徒には、トライアンドエラーを繰り返せるような忍耐強さや、論理的に議論したり考察したりする力などを培っていってほしいです。そのために、教える側としても新しい授業スタイルにどんどんチャレンジしていきたいと思います。
新理科館での学びを通して、より“海城らしい”タフで柔軟な思考力を持つ生徒を育てていきたいですね。」
と意気込みます。
海城に新しい風を吹き込んだ「新理科館」。これからの学びがどう変化するのか、期待が高まります。
edu’s point
「新理科館」の取材から海城の教育方針を感じ取ることができました。
新型コロナの感染状況にもよりますが、11月の学校説明会では「新理科館」を受験生・保護者の方にお見せしたいとのこと。ご興味を持たれた方はぜひ学校公式サイトをチェックしてみてください。