私立中学共同開催のプレゼンテーションコンテスト! 13歳の提案とは?

教育機関での「探究的な学び」が進められる中、その成果を発表する場として、「プレゼンテーションコンテスト」が広まりつつあります。
“プレコン”は、企業・自治体が主催するものや、学校内での学習成果発表という形がほとんどです。
しかし今回、八王子市内にある私立中学校が連携して開催するという新しい形の「2021八王子私学プレコン」がはじめて実施されました。

私立中高一貫校で大きく発展する「探究的な学び」

私立中高一貫校で大きく発展する「探求的な学び」

はじめに、今回のプレゼンテーションコンテストの目的について触れておきましょう。

文部科学省は、予測不可能な変化が激しい時代を生き抜くために「思考力・判断力・表現力」を育てていくことが重要としています。
そして、「主体的・対話的で深い学び」、いわゆる「アクティブラーニング」などの教育方針を打ち出しています。

その学習手法の一つ、「探究的な学び」は、自らが課題を設定し、情報を集めて分析をし、周りの人と意見を交わしてより考えを深めていくというものです。

私立中高一貫校は、クラスが少人数制であったり、生徒一人当たりの先生の数が多かったりするなど、「探究的な学び」を行う環境として優れています。
そのため、私学のどの学校も「探究的な学び」がここ数年で発展してきました。

さらに、学習成果の発表として授業中にプレゼンテーションの機会を多く設けることで、学習効果が上がっているとのこと。ひいては卒業後の進路にも大きな影響を与えています。

今回の「2021八王子私学プレコン」は、八王子市内の私立中高一貫校の「探究的な学び」を共有することを目的として開催されました。プレゼンテーションをより大きな舞台で行い、他の学校の発表を見ることは、生徒たちの成長の機会となるためです。