わが子に合った学校選びのポイントは?~男子中をつなぐ特集・第5弾~(2ページ目)

各校が持つ強み・特色の違いに注目

佼成 南井先生
男子校であるという共通項を除けば、本校では生徒一人ひとりに目を配り、積極的に関わる教育を続けてきました。さらに、コロナ禍にあっても学びを止めないことで、大学合格実績にも結果が表れてきました。学校選びの際には、校風の違いによる向き・不向きがありますから、必ず複数校を見て回るべきだと考えますが、細かい点は気にせずに全体を見て、雰囲気そのものを感じ取ってほしいですね。

佼成学園中学校・高等学校の文化祭(渦潮祭)で盛り上がる中学生のみんな
佼成学園中学校・高等学校の文化祭(渦潮祭)で盛り上がる中学生のみんな

明法 早川先生
本校は元々が寮制の学校だったことから、教員・生徒間の距離が近いという風土があります。また、お子さんが伸び伸びと過ごし、自身に合った居場所を見つけられる環境も自慢のひとつです。中には恥ずかしがり屋だったり会話が苦手だったりする子もいるかと思いますが、自ら選びだした学校に入学することが、これからの成長にとって重要な要素のひとつだと分かっていただけたら幸いです。

明法中学・高等学校で実施される中高合同形式の体育祭
明法中学・高等学校で実施される中高合同形式の体育祭

獨協 古池先生
本校は来年で140年目を迎えます。開学以来続けているドイツ関連の取り組みはもちろんのこと、現在は環境教育にも力を入れています。また、教科横断的な学びが叫ばれる昨今ですが、本校では、以前から百学連環という言葉を掲げ、さまざまな学問の環の中に生徒を入れ、学びをつなげていく取り組みをおこなっています。生徒の雰囲気も、多様な個性や価値観を受容し、お互いを認め合う環境が整っていると感じています。是非とも、南井先生の申される通り、一度本校に足をお運び頂き、パンフレットでは分からない学校や生徒の雰囲気・魅力を感じていただけますと幸いです。

獨協中学校・獨協高等学校の高2ハワイ修学旅行

明大中野 佐々木先生
保護者の皆さまには、大学付属校のメリットへのご理解は言うまでもなく、一番大切な成長期に心と体を鍛えられる場を探してほしいと願っています。本校の伝統である、初段取得を目指した高校の武道(柔道・剣道)の授業も特長です。あらゆる面を考慮して、学校選びを成功させてください。さらに言えば、第一志望で入学してきた生徒は必ず伸びますよ。

明治大学付属中野中学・高等学校の文化祭における神輿巡行(今年は雨天により第二体育館で実施)
明治大学付属中野中学・高等学校の文化祭における神輿巡行(今年は雨天により第二体育館で実施)

本郷 横尾先生
ラグビー部の活躍や進学実績が注目されることが多いのですが、本校の特色は個性豊かな教員陣にあると考えています。部活動ひとつを取ってみても、熱意あふれる本気の指導をしています。グラウンドの広さや居心地の良い教室など、実際に目で確かめて知ることのできるキャンパス環境の違いがきっとあります。今からでも遅くありませんので、学校説明会に参加する際には在校生の様子を見て、先生の話を聞いてみてください。お子さまが「この学校に通いたい!」と思えるような出会いにつながることを願ってやみません。

本郷中学校・高等学校の広大なグラウンドを駆け巡る体育授業風景
本郷中学校・高等学校の広大なグラウンドを駆け巡る体育授業風景
前列左から)明法 早川先生、獨協 古池先生、(後列左から)明大中野 佐々木先生、本郷 横尾先生、佼成 南井先生
(前列左から)明法 早川先生、獨協 古池先生、(後列左から)明大中野 佐々木先生、本郷 横尾先生、佼成 南井先生

全5回にわたる連載「男子中をつなぐ特集」でご紹介した男子校の先生方による座談会の様子はいかがだったでしょうか。17校すべてにおいて、共通する点・異なる点が見えてきたように思えます。最終的には、お子さまと保護者が一緒になって学校を訪れることが最適な学校選びを成功させます。来年も東京私立男子中学校フェスタが開催される予定となっておりますので、4月以降の公式サイトにご注目ください。

関連リンク:
前回(連載第4回)のページはこちら
男子校17校が集結する東京私立男子中学校フェスタ2022