【男子中をつなぐ特集2024】Vol.04 男子校の良さはどこにある?先生が本音をぶつけ合う座談会 第2弾

前回の座談会第1弾に引き続き、開成・麻布を含む男子校9校による座談会の後半として、各校の最新トピックスやアピールポイントをご紹介していきます。

座談会参加校と先生方

麻布 校務主任の松田隆先生
足立学園 中1学年主任・授業研究係主任の飯山泰介先生
開成 広報委員長の永野敬久先生
京華 入試広報副主任の國廣亮太先生
芝 入試・広報部部長の池之上正明先生
世田谷学園 広報部長の宝地戸通至先生
高輪 入試広報部長の松崎武志先生
日大豊山 入試広報部長の田中正勝先生
明大中野 入試広報委員長の佐々木孝彦先生
(※学校名略称、※五十音順)

各校の先生方が大集合
後列左から開成の永野先生、京華の國廣先生、麻布の松田先生、日大豊山の田中先生、芝の池之上先生。 前列左から世田谷学園の宝地戸先生、明大中野の佐々木先生、足立学園の飯山先生、高輪の松崎先生。

ぜひとも注目いただきたいアピールポイント

9名もの先生方が揃って座談会に出席する機会はめったにありません。情報交換の一環として、まだ知られていない最新のトピックスや自慢したいポイントなどをお話しいただきました。

麻布 松田先生
新年度が始まってすぐのタイミングで三日間の文化祭が開催されました。今年からは予約不要となり、来場者数が29,000人を超えましたが、多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、動線や誘導の工夫を生徒たちが重ねた結果、スムーズに文化祭を行うことができました。麻布生の個性とパワーがみなぎるイベントですので、これからもぜひ多くの方にお越しいただけたらと思います。

記録的な来場数となった麻布の文化祭
記録的な来場数となった麻布の文化祭

足立学園 飯山先生
男子中フェスタもそうですが、有志で組織された「アダガクアンバサダー」が大活躍を見せてくれています。その名の通り、生徒がアンバサダーとして情報発信の役割を担うというものです。私個人の考えですが、かつて本校自体の良さを語るという文化がなかったにも関わらず、また強制していないにも関わらず自主活動が成り立っているところは自慢したいです。

足立学園を会場とした男子中フェスタは地域を巻き込んだ一大イベントになりました
足立学園を会場とした男子中フェスタは地域を巻き込んだ一大イベントになりました

開成 永野先生
文化祭の話が出ましたので、本校もそちらをアピールさせてもらいます。昨年度から予約不要で実施した結果、37,000人の来場者数がありました。9月開催の文化祭では、麻布と同様に、本校生徒が裏方を運営する様子を見てください。また、3期に分けた校舎工事も終了しましたので、新しい学習環境もご覧いただけます。

これが噂の開成"新校舎"です
これが噂の開成”新校舎”です

京華 國廣先生
京華女子が4月から移転してきたので、京華学園全体がワンキャンパス内で過ごすことになりました。教育現場自体は変わりませんが、生徒たちが受ける刺激の度合いや、合同行事が発展する可能性を秘めています。この変化をチャンスと捉えて学びに活かしていくつもりです。

まさかの3校が一等地でワンキャンパス化を実現させました
まさかの3校が一等地でワンキャンパス化を実現させました

芝 池之上先生
本校は1クラスにつき2名の教員が担当しており、1学年で計14名の教員がいます。生徒数を280名とすれば、20名の生徒につき1名の担任が付く計算になります。しかも6年間の担任持ち上がりを原則としているので、生徒たちにとってのクラス担任がどれだけ心強い存在なのかを想像するに難くはありません。

先生一人ひとりを取り上げる名物「芝漬ポスター」
先生一人ひとりを取り上げる名物「芝漬ポスター」

世田谷学園 宝地戸先生
2年後に迎える125周年に向けて、グラウンドに人工芝を敷設しました。さらに新校舎の工事もスタートし、旧来の技術室・美術室・コンピュータ教室・国際交流ブースを一新した特別教室が設けられます。竣工の暁には、これらの施設・設備を利用した新時代の学び方を実践していきます。

世田谷学園の新校舎は2025年秋に竣工予定です
世田谷学園の新校舎は2025年秋に竣工予定です

高輪 松崎先生
先ほど足立学園の飯山先生がおっしゃった内容に近く、本校でも説明会などで生徒たちが活躍する学校PR委員会が正式に発足しました。足立学園の「アンバサダー」は恰好いい響きがあって良いですね。
今年度から委員会メンバーは校内外で積極的なPR活動を行ってきました。高輪の魅力を知り尽くした彼らの言葉は、裏表がなく真摯な内容として一聴の価値がありますよ。

個別説明会で大活躍の高輪「学校PR委員会」
個別説明会で大活躍の高輪「学校PR委員会」

日大豊山 田中先生
全国大会で実績を上げている部活動について、保護者・受験生からよく質問を受けています。一生懸命に練習する姿の一瞬を切り取り、授業と部活動の両方で成長する姿を見守る役割を担うのが、部活動顧問でもある教員の姿です。彼らの人生の一部になることが指導者の本懐であると考え、一人前の男子になるまで密接に関わるのが男子校の良さでもあります。

日大豊山の部活動集合写真はユーモアと愛にあふれています
日大豊山の部活動集合写真はユーモアと愛にあふれています

明大中野 佐々木先生
高校硬式野球部が春季都大会で準決勝まで進出し惜敗しましたが、ベスト4という結果を残しました。レギュラーの半数が付属中学からのメンバーで、高校入試ではスポーツ推薦も実施していますが、中学から入学した生徒がとても頑張っていることが分かります。部活動でも勉強でも全力で6年間を駆け抜ける生徒たちの姿から、私たちまで勇気づけられる思いがします。

生徒自身が語る学校生活は重みが違います
生徒自身が語る学校生活はやはり重みが違います