【男子中をつなぐ特集2024】Vol.05 あの有名校も加わって…まだまだ終わらない座談会 第3弾

男子校の魅力を先生方に語り尽くしていただく「男子中をつなぐ特集」の連載5回目となる今回は、東京私立男子中学校フェスタ2024(以下、男子中フェスタ)の一般参加校、計19校のうち残り半数の10校にお集まりいただきました。
男子中フェスタ当日の振り返りはもちろんのこと、個性あふれる男子校としての話題がたくさん飛び出しました。皆さんが知っている学校名はどれだけあるでしょうか?

座談会参加校と先生方

暁星 入試広報部部長の川奈部智久先生
佼成学園 教頭の簗瀬誠先生
城北 教頭の清水団先生
巣鴨 入試広報部部長の大山聡先生
聖学院 広報部長の早川太脩先生
成城 中学教頭・入試広報室長の中島裕幸先生
東京都市大学付属 広報部の田中拓斗先生
桐朋 広報部の成本裕泰先生
獨協 広報部の鈴木佑麻先生
本郷 入試広報部長の野村竜太先生
(※学校名略称、※五十音順)

二手に分かれて実施された会談の後半です
前列左から城北の清水先生、獨協の鈴木先生、巣鴨の大山先生、成城の中島先生、後列左から本郷の野村先生、佼成学園の簗瀬先生、東京都市大学付属の田中先生、桐朋の成本先生、聖学院の早川先生

男子中フェスタ当日の振り返り

前回の会談同様に各男子校から1名ずつ、個性豊かな先生方にお集まりいただきました。

ーフェスタ当日は大変な盛り上がりでしたね

暁星 川奈部先生
昨年から個別ブースを設けさせていただきました。昨年も感じましたが、足立学園の生徒さんの気づかいや声掛け等の活躍は素晴らしかったです。昨年もそうでしたがフェスタ全体を通して、東京私立男子校の活気やエネルギーが魅力の1つだと痛感しています。

暁星 川奈部先生
暁星 川奈部先生:会場の熱気を作り上げたのは男子校の一体感です

佼成学園 簗瀬先生
なによりも、生徒主体で動いてもらったことが嬉しかったですね。毎年やっているオリジナルマスコットキャラクターの着ぐるみ(コウセイペンギン)を使った広報活動の他に、個別相談会の相談役として保護者からの質問に正直な回答をしている姿が誇らしく感じられました。

佼成学園 簗瀬先生
佼成学園 簗瀬先生:生徒主体で作り上げた男子中フェスタでした

城北 清水先生
本校でも教室の会場で高校生が中心になって参加してもらいました。私が講師になって体験授業をすることになりましたが、どんな授業をするのか悩んでいました。その後に相談会を訪れた親子から「とても楽しい授業だった」と感想を聞けたので、やってみて良かったと思います。

城北 清水先生
城北 清水先生:すべての枠で満席だった大人気の体験授業で講師を担当しました

巣鴨 大山先生
生徒と先生が一体になって頑張ってくれました。今回初めて吹奏楽演奏の一員として参加して、多くの来場者を前にしながら素晴らしい合奏を響かせていたのが印象に残っています。こうした取り組みから男子校の一体感を体験してもらえる場はとても貴重です。

巣鴨 大山先生
巣鴨 大山先生:5校合同の吹奏楽演奏に心を揺さぶられました

聖学院 早川先生
ミニ説明会では生徒の横に座り、彼らと来場者との会話を見守っていました。男子校生活の話に聞き入る受験生・保護者の真剣な眼差しには、本校の生徒たちも刺激を受けたと聞いています。学年を問わず男子校を知ってもらえるイベント自体に価値を感じていますし、生徒が活躍する場を見てもらう意味でも参加して良かったです。

聖学院 早川先生
聖学院 早川先生:しっかり受け答えする自校の生徒が成長する場にもなりました

成城 中島先生
足立学園を会場にして2年目だったこともあり、とてもスムーズに物事を進められました。本校はジャグリング部のメンバーが小学生と一緒になって、文化部ふれあいコーナーでの体験発表や実演指導を行いました。他校の生徒と同じ教室で活動するというイベントは他になく、男子校生としての団結を深める機会になりました。

成城 中島先生
成城 中島先生:来年は成城がイベント会場になるので是非とも校舎を訪れてください

東京都市大学付属 田中先生
生徒が広報活動に参加したこと自体がイメージアップにつながったと思います。いろんなブースやミニ説明会の様子から一定の手応えを得られたので、校内外を問わず、本校を知ってもらうイベントの基本形になるだろうと予想しています。教員パネルディスカッションでは若手の先生に話してもらいましたが、今までになかった新しい試みからアイデアが得られたそうです。

都市大学付属 田中先生
東京都市大学付属 田中先生:今後の学校広報活動では生徒の活躍を前面に打ち出します

獨協 鈴木先生
かつては男子校合同の学校説明会だったイベントが大きくなってくる様子を見てきており、コロナ明けで久しぶりに男子中フェスタを前面に打ち出すことができたので感無量です。年1回ではありますが各校の持ち味を出し切った良い日になったと考えています。

獨協 鈴木先生
獨協 鈴木先生:ようやく男子中フェスタが真価を発揮する時代が訪れました

桐朋 成本先生
本校ではOBとして「桐朋の魅力」を知り尽くした教員を中心に参加することになりました。大規模なホール型のイベントと違って1つの教室を丸々お借りできたので、とても近い距離感で来場者と話すことができました。おかげで新鮮な気持ちになれましたし、そもそも私立校受験をするか悩んでいる段階で、これほど多くの学校を知る機会はそれほど多くないでしょうし、受験へのモチベーションが上がるきっかけになったことでしょう。

桐朋 成本先生
桐朋 成本先生:大規模イベントでも来場者との距離感が近い点に新鮮さを感じます

本郷 野村先生
教室を使った説明会に来場者が集まってくるところまでは見ていたのですが、少し目を離している間に、廊下も賑わって盛り上がるということがありました。生徒に聞いてみたところ、小学生に生徒持参の「本郷にまつわるクイズ」を配っていたそうです。イベント趣旨を理解した生徒たちが自主的にアイデアを持ち寄り、それを実行した様子に感心させられました。

本郷 野村先生
本郷 野村先生:廊下でオリジナルグッズや計算クイズに挑戦できるコーナーが大盛況でした