生き生きと未来を語る大人に憧れ、教育の道へ
中学・高校で200人以上の教育者を取材
エデュ:清水さんは29歳という若さで塾の代表をされていますね。教育業界に入ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
清水さん:中学校の社会の授業で、取材をしてレポートを書くというのがあって。はじめはとくに書きたいテーマもなかったのですが、ある討論番組でゆとり教育の是非について話している中で、1987年以降の生まれはゆとり世代と聞きまして…。自分も1987年生まれだったので、関心を持ち、「そうだ!教育について調べてみよう!」と思いました。
エデュ:ゆとり世代についてはいまだに議論されますよね。どんな所に取材へ行かれたのですか?
清水さん:友達は市役所・区役所など、簡単に取材に応じてくれる所に行っていましたが、自分はテレビに出ている人。例えば尾木直樹先生、和田秀樹先生などの著名人を取材しに行きました。中学生だったこともあるかもしれませんが、意外と引き受けてくれて。中学・高校で200人ぐらいに取材しました。
エデュ:200人!すごいですね。そこで運命的な出会いがあったのでしょうか?
清水さん:そうですね。取材した方が皆さん「教育は人を作って、教育が社会を作る、だから教育は大事」と話されていて。それがすごくかっこよくて、教育の道を志すようになりました。
東大に入ろうと思ったのは、教育学部の先生方の本が面白くて、そこから目指すようになりましたね。
エデュ:早くから教育に関心を持たれていたのですね。東大に入ってからも教育の道一筋だったのですか?
清水さん:いえ、実は色々ありました。東大に入学するまでは、熱い思いがあったのですが、スポーツも好きだったので、体育会のホッケー部に入って、ホッケーばかりやっていましたね。でもある時、大きな怪我をしてしまって、8か月リハビリをすることになって…。そこで今一度、「自分は何で東大に入りたいと思ったのか」を考えるようになって、それが大学2年生のときでした。そこから一念発起して、1日1冊本を読み、やっぱり教育は面白い!」と改めて思うようになりました。
プラスティーは「塾をなくすための塾」?
エデュ:プラスティーは塾なのに、サイトには、合格実績を載せていませんね。これはかなり珍しいですね。
清水さん:理由はシンプルです。元々プラスティーは「塾をなくすために塾を作った」からです。せっかく苦労して入学した学校で、部活に行って、塾に通って、翌日は疲れ果てて授業中に寝てしまう。私はここに疑問を持って、学校の中で完結できる環境があったらいいなと思ったんです。塾をなくすためには塾を熟知しなければいけないと感じました。
塾を作るなら良い塾を作らないと意味がないのですが、私の考える良い塾とは、合格実績を喧伝するのではなく、通ってくれた人が「この塾はおすすめだよ」と生徒やお母さまが口コミで伝わる塾だと思っています。