入塾テストって何を準備すればいいの?【2019年度版】(4ページ目)

塾選びのポイントをおさらい!

塾選びのポイントをおさらい!

中学受験を成功に導くには、やはりお子さまに合った塾を納得するまで検討することが大切。なぜならば塾と家庭との相性が勉強へのモチベーションにも大きく影響するからです。

たとえば共働きのご家庭であれば、送り迎えや塾弁はどうなのか、プリントの管理、家庭学習スケジュール組みは誰がやるのか、サポート面を夫婦でどう分担できるかどうか、塾通いの生活を細かなところまでイメージしながら話し合うことも大切です。

西村先生は塾選びについて、「お子さまが難関校への合格実績が高い塾に入ると『これで安心だわ』と思ってしまう親御さんがいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。通うだけで実力がつく塾などありませんし、無名の塾でも難関校に合格できるお子さまはいます。そもそも、お子さまにとって合格実績の高い塾で学ぶことが、最良の選択とは限りません。成績優秀な生徒に囲まれたとき、競争心がモチベーションとなってがんばれる子もいれば、自信を失ってしまう子もいるからです。実際に、合格実績が高い塾の下位クラスで伸び悩んでいたお子さまが、別の塾に移ったところ、相対的な塾内偏差値やクラスがあがり、やる気が出て、自信を取り戻したケースもあります」とアドバイスします。

また、教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、「塾の1週間の学習サイクルには、その塾の考え方や方針が色濃く反映されており、それが子どもの生活、ひいては家族全体の生活に大きな影響を及ぼします。子どもは入塾したら、塾のスモールステップ=一週間の学習サイクルを取り入れた生活を余儀なくされます」と言います。さらに「わが子を塾に預けるということは、医者に自分の命を預けるようなものです」と、塾選びを安易に行うのではなく、医者を選ぶときのように比較検討することの重要性を伝えています。(「中学受験、志望校合格に近づく塾選びのポイント!」より)

中学受験塾を「習い事の延長でなんとなく」「お友だちが通っているから」「学童終了後の預け先に」と通い始めるご家庭も多いでしょう。きっかけは家庭それぞれ。でもできることなら、念入りに調べた上で塾を選ぶことをおすすめします。