中学受験を成功させるスケジュール管理のポイント
ではどのようなスケジュール管理があるのか、具体的に見ていきましょう。
管理するスケジュールの種類は大きく4つに分けられます
1. 1日のタイムスケジュール
【項目】起床、朝学習、登校時間、帰宅時間、塾、食事、家庭学習、お風呂、休憩、就寝 等
【ポイント】
学習時間を確保することから考えがちですが、まずは睡眠時間をしっかり取ることを念頭においてスケジュールを立てることが大切です。子どもの睡眠不足は心身の発達にも影響しますし、寝不足で効率が落ちては元も子もありません。
その上で、決まっている登下校の時間と、食事等の生活時間を入れ、残りの時間を学習のために有効活用できるようなタイムスケジュールがよいでしょう。
そして、まだまだ遊びたい盛りのお子さま。息抜きの時間を確保することも、受験勉強を長続きさせるにはとても大切なポイントです。
また学校の宿題をいつやるかも重要です。短時間で行うにはどうしたらよいか考えていきましょう。
2. 週の学習計画
【項目】塾のカリキュラムに合わせた復習、塾がない日の学習内容 等
【ポイント】
塾がある日は、1日がめいっぱいのスケジュールとなり、復習まで手が回らなくなってしまいがちですが、できるだけその日のうちに、分からなかったところだけでもピックアップしおきたいところ。そうすることで課題が見えてきますし、塾がない日に何を優先で学習するか計画を立てやすくなります。
3. 年間スケジュール
【項目】テスト・模試・保護者会・夏期講習・冬期講習など塾関係、学校・家庭のイベントや行事、志望校の学校説明会や体育祭・文化祭など学校訪問の予定 等
【ポイント】
塾での学年の始めに年間予定が分かりますので、学校のイベントを入れて、これをベースに予定を組んでいきましょう。
志望校選びのための学校訪問は、できれば忙しくなる6年生になる前、4・5年生のうちにできるだけたくさんの学校をまわっておきたいものです。それは、訪問の回数を重ねると、学校を見る目が養われますし、受験する学校であれば2度3度と訪れたほうが、いろいろな角度から雰囲気をつかむことができるためです。
詳しくは「中学受験、学校説明会での見極めポイントとは?」を参考にしてください。
このような優先順位で予定を組んでいくと、家族でレジャーや旅行に出かけられる日が限られてくることが分かります。ですが、「小学生でしか味わえない体験や思い出を作りたい」という思いもぜひ大切にしてください。
夏期講習・冬季講習を全部受ける必要があるのかどうかを含めて、よく見極めて調整していきましょう。
4. 入試前後のスケジュール
【項目】併願校の組み方、願書提出、合格後から入学までの日程、入学金 等
【ポイント】
お子さまが受験に集中できるよう、入試に関する情報収集や調整等は親御さんの役目となります。複数校受けるご家庭は、学校別に願書の提出期限や、当日の動きなどを一覧表にしておくとよいでしょう。
合格発表後も気が抜けません。入学金振り込みや、学校側が入学の意思を確認する意味もあって、基本的に入学者全員出席の「必ず学校へ行く日」があります。制服採寸など、入学前の準備の予定もありますので、しっかり日程に入れておきましょう。