中学受験と習い事を両立するポイントは?
では、習い事を続けたいと考えるご家庭は、どのように両立を考えていったらよいのでしょうか。整理の仕方やタイミング、両立の考え方について、掲示板に寄せられた意見をご紹介します。
【投稿者: マネージャーさんからの相談】
比較的習い事を多くされていて、難関・上位校を目指していらっしゃるお子さんをお持ちの方におうかがいしたいのですが、どの習い事をどのタイミングまで続けますか?または続けましたか?(「【4401550】私立中受に向けた習い事整理」より抜粋)
【投稿者: MUBOUさんの回答】
自分の学力と狙う学校のレベルでだいぶ変わってくると思います。土日朝から夕方までのスポーツ少年団、週2回の珠算塾をしていました。いずれも打ち込んでいて、ようすを見てやめさせようと思っていました。本人も塾友が少しずつ習い事をやめていくのを聞いて、いつかはやめなければ…と覚悟はしていたものの、いずれの習い事もやればやるほど楽しくなり、やめ時が見当たらずでした。最後には、「やめるのは受験」と言い出す始末。無理にやめさせても勉強に身が入ることはないだろうと思い、「習い事をやりながら入れる中学に入る」という戦略に切り替えました。
小5の最後で持ち偏差値Y60。塾からは、開成クラスもほのめかされましたが、クラスUPはせず。土日の塾は、スポーツが終わってから遅刻ばかり…。とまあ大変でしたが、スポーツは1月まで。珠算は、11月まで続けました。 結局、Y60とY58の学校を受験し、両方合格しましたが、Y58の学校に進学しています。
塾から言われたからといって超難関校を目指すのではなく、お子さまの意志を尊重した判断にご家庭の教育方針が反映されていますね。お子さまの希望、志望校、学力とのバランスを見ながら、理想を追うのではなく、現実的な判断をすることが大事だと感じました。
【投稿者: 周囲ではさんの回答】
ピアノや音楽などの、自宅練習がいる習い事は、早めにやめる方が多かったように記憶しています。 逆に行けばいい習い事(たとえば運動系)は、体調維持とストレス発散を兼ねて、最後の方まで行っていた方もいました。 最後まで続けていた方も無事、難関の志望校に合格していたケースもありましたので、必ずしもやめなければいけないものでもないと思います。
自宅で時間を取られるような習い事は整理した方がというご意見です。運動系の習い事は体を動かすことで、気分転換やストレス解消になりますから、続ける習い事としてはよさそうですね。
一方で、ピアノだけは続けたというご意見もありました。
【投稿者: 結局は臨機応変になるんですがさんからの回答】
スイミングと英語、ピアノをやっていました。スイミングは大手のスポーツクラブのスクールで週に1回、6年の夏休み前まで続けました。水泳は目標級があればそこまでと着地点を見つけやすいと思います。3泳法クリアあたりがいいのでは? 英語は個人の先生の集団レッスンでした。こちらは5年の3月で切りがよかったのでやめました。ピアノは唯一やめることなく現在も続いています。6年の秋からはレッスンを月2回、1月は1回に減らして曲もテクニック系とソナタを1曲ずつ持つだけにしてもらいました。ほとんど1回ずつしか弾けず、疲れて弾けない日もありましたが、本人は気分転換にピアノに向かうのを習慣にしていました。
中学受験では、テレビやゲーム、友人との遊びも控えなければならず、楽しみは減ってしまいます。やっていて楽しい習い事でしたら、続けた方が受験勉強にもよい影響がありそうですね。
掲示板の意見から、習い事を続けるかやめるかは、受験勉強で忙しくなる前に決めなければと身構えるのではなく、お子さまの状態を見ながら、両立できるなら続ける、難しくなってきた時点で考えるのがよさそうです。
そして両立のポイントは、お子さまの中学受験、習い事への意志を確認して、現実的な判断をすることと、お子さまの気分転換にもなる習い事は、受験勉強にもよい影響があると考え、ほそぼそとでも続けることだと思いました。
習い事を中学受験と両立してよかったかどうかは、そのときは分からないかもしれません。しかし、ゴールデンエイジと呼ばれる9歳から12歳の時期にする習い事は、子どもの人格形成に何かしらの影響を与えるでしょう。まわりに流されずに、お子さまとしっかり話し合いをして判断していきたいですね。