こだわりの対面授業は一人の生徒に対して「ワンチーム」の教師陣で
都内トップ校に通う高校生2人と、地方トップ校在住の高校生。それぞれ別の土地で、異なった受験経験をしたことが、ファーストペンギンのサービス形成に強く影響しています。1対1の学習方法へのこだわりもその一つです。
「住む環境や境遇がこのサービスを受ける人によってすごく違う。ですから集団で教えたら、その子にとって合わないという場合も出てくると思ったんです。でも、1対1といってもただの1対1ではなく、教師側が『3』みたいなチームを組んで教えます。一人が全科目教えるんじゃなくて、それぞれ得意な教科を教えるというシステムです。なぜ得意になったのかそのノウハウも教えられるというわけです」(森中さん)。
また「受験だけがゴールではない」ということも意識して、特別なカリキュラムも用意しています。
現在はテストケースとして北陸地方に在住し、開成高校を目指している中学1年生の生徒に英語と数学を教えるほか、折り紙を題材にした特別講座を月1〜2回ほど実施しているとのこと。それについて森中さんは、
「折り紙は全然受験とは関係ないけど、それを教えるのも意味があるのではと思って。というのも受験していい学校に入ったからって人生安泰になるわけではありません。筑駒入ったときにまわりにすごく勉強できる人がいて、勉強だけでは太刀打ちできないと思ったんです。なので、自分がこれから生きていく環境の中で使えるものがあればそれも教えたい」と語ります。
さらに授業にあたっては生徒の親御さんにもその様子を報告し、時には面談も行っているそうです。
「授業の方針としては、基本的には生徒さんの自立を目標にしているので、親御さんが子どもに干渉する部分は極力減らすようにしています。でも受験は親と二人三脚でやるものだと思うので、親御さんには生徒さんの様子など聞いたりしています。また、親御さんが本当にちゃんと勉強しているのか、といった不安にも応えられるよう、親御さんへの報告として、Zoomの録画機能を利用して、録画した動画を見てもらうなどもしています」と松友さん。
高校生自らオンラインで授業をするというのもなかなかない試み。彼らの授業を受けた生徒たちが、それぞれの希望の学校に進学できる日が楽しみです。
ファーストペンギンハイスクール
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