私立中高一貫校6年間の学費は600~700万かかる!
続いて私立中高一貫校の学費について見ていきましょう。
東京都が調べた、都内の私立中学校の令和2年度の初年度納付金(授業料、入学金、施設費及び学則上のその他納付金)の平均額の調査結果によると、合計が100万円弱となっています。
東京都内私立中学校の初年度納付金
入学金 | 258,066円 |
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施設費 | 42,036円 |
授業料 | 480,950円 |
その他 | 189,479円 |
合計 | 970,531円 |
※入学金・施設費は、入学時に一括納付する費用、授業料・その他は毎年度納付する費用。
(下記サイトの情報をもとにインターエデュにて作成。)
参照元:令和2年度 都内私立中学校の学費の状況-1各費目の平均額
では6年間はいくらになるかというと、中高一貫校の高校進学時においても入学金・施設費がかかるため、私立中学校の入学金・施設費・授業料・その他を参考にし、上記に含まれていない、交通費、制服代、部活活動費、課外活動費、修学旅行積立費なども含めると、目安として約600~700万です。月額では約8万~10万、さらに習い事や塾へ通わせる予定があるご家庭は、その分の費用も考慮しておかなければなりません。
(※学校によって学費は大きく異なります。詳しくは学校にご確認をお願いします。)
少しでも中学受験費用、私立中高一貫校の学費を抑えたい!方法はあるの?
①塾の特待生になる
中学受験塾にも成績優秀者に対する特待があります。塾が実施するテストを受け上位の成績を取ると塾から特待生の案内があり、それに応じる形で特待生となるというケースが多いようです。免除の内容は塾によって異なり、「特待を希望」と申し出る形でもないので、詳しくは塾に確認してみましょう。
②私立中高一貫校の特待生になる
私立中高一貫校の特待生になるには、一般入試を受け特待生としての合格基準を上回ることと、特待生枠の入試で合格する方法があります。免除の内容は学校によって異なりますが、入学金のみの免除、1年間の授業料免除、入学金と3年間の授業料免除などがあります。
しかし、特待生として入学できたとしても、入学後の成績が著しく低下した場合には、免除されなくなるケースもありますし、そもそも特待生として入学できるかはチャレンジなので、十分な検討が必要です。
③私立高校授業料における自治体の助成を受ける
各自治体には、私立高校の授業料の助成制度があります。国の「高等学校等就学支援金制度」と自治体の助成とを合わせると、授業料が実質無償(※年収制限があります)になるので、私立に通わせたいと考えているご家庭にとっては、大きな助け舟となるでしょう。東京都では今まで760万以下の家庭が対象でしたが、2020年の4月からは年収910万円以下で授業料実質無償となることが決まり、より多くの世帯が対象となります。しかし、中学3年間は無償とならないので、その間のやりくりをどうするかを考えておく必要があります。
(詳しくは私立高校の授業料実質無償化で受験は変わる?【2020年度版】をご参照ください。)
お金のことで子どもの進路選択が狭まるのは親としても心苦しいもの。
中学受験、世帯年収いくらで私立中高一貫校は可能なの?でも中学受験のお金について紹介しています。しっかり情報収集をしてその先の大学受験費用までを含めて検討しましょう。