女子校に決めた理由、通わせて良かったことや、受験対策など、実際に通わせているお母さんだからこそわかるお話がたくさん。
前編は女子校受験の動機や学校の選び方などを中心にお届けします。話の中で見えてきたのは男子と違う女子の自立した考えでした。
座談会の参加者
横浜共立学園高等学校3年生のママ:Aさん
吉祥女子中学校1年生のママ:Bさん
鷗友学園女子中学校1年生のママ:Cさん
学校からの生徒への信頼の厚さが想像以上!
エデュナビ(以下:エデュ):最初にみなさんのお子さんが通われている学校についての印象や、また入ってみて気がついたことなどお聞かせいただけますか。
横浜共立学園高Aさん:娘が通っている学校は150年近い歴史があるミッションスクールで、本校舎が横浜市の文化財に指定されているなど、とても歴史を感じる学校です。一応、神奈川の女子校の御三家、みんな同じ地域にあるので山手御三家とも呼ばれているんですが、その中の一つです。
入ってみて思いましたが、想像していた以上に学校からの生徒への信頼が厚いなと思いました。守られる児童から、一人の生徒として扱われるといった感じで、責任を持った行動が求められました。
ひとつ例にすると身だしなみについてですが、中学生のうちは多少うるさく何度も指導されることもありますが、何故このような校則があるのか理解できて来ると、あまり口うるさく言われることもなくなります。生徒自身もあるべき生徒像を理解し、体言化していると感じましたね。
娘はもう高校3年生なんですが、そのような校風の中でのびのびとした6年間を過ごしたように思います。
自由な校風で選んだ学校。入ってみると親へのサポートも充実!
吉祥女子中Bさん:娘は昨年入学したばかりの1年生です。小学校4年のとき、最初に見に行った文化祭が吉祥女子で、活発だなという印象を受けたんですが入学しても最初の印象通り。娘は割と元気なところ、自由な学校に行きたいと言っていたのでイメージ通りのところに入れたと思います。娘のお友だちも元気なところに惹かれたという子も多くて、やはり文化祭やオープンキャンパスで受けるイメージってとても大事だなって思います。
あと入ってみてわかったんですが、思ったより学校がサポートしてくれて面倒見がいい。自由な学校という印象が強かったんですけど、先生がきちんと見てくださってて、補習制度も整っていますし、落ちこぼれを作らないようなシステムがしっかりあったのが嬉しい誤算でした。
エデュ:面倒見がいいということですが、どんなところなんでしょう。
吉祥女子中Bさん:中高生になると、うちには高校生になるお兄ちゃんが特にそうなんですが、学校からの手紙とか親に届かないことがあるんですけど、吉祥女子はメール配信システムがあり、親にも全部メールで届くんです。あと、生徒用の共有フォルダがあって、親もアカウントを登録し同じフォルダが見られるようになっています。そこにも同じお知らせが入ってくるので、過去の配布物も全部見られますし、学校の年間予定なども入っているので、提出物の出し忘れというのもまったくなくなりました。男の子は、半年以上前の蛇腹になった手紙が出されたりしますが、そういったことがないんですね。
あと嬉しい誤算といったのは夏期講習が充実していることです。勉強だけではなく文学をさらに深めるための教養講座みたいなものとか、普段の授業ではできないような+αのおもしろそうな講座があって、有料ですが、1講座ずつ好きなように選んで取れるんですよ。入学説明会ではそういう話がなく入ってから知りました。