【座談会】女子校ママたちが語る~母と娘の女子校ガールズライフ(前編)(4ページ目)

一番聞きたいのは育て方や理念について

エデュ:学校見学や説明会もたくさん行かれたと思いますが、どんなところをポイントにしていらっしゃいましたか。

横浜共立学園高Aさん:わりと保護者の方を見てました。文化祭などでは在校生の保護者の方がいらっしゃると思うんですが、そうした方の言葉遣いや所作、服装など、通ってらっしゃる生徒さんの質も表していると思うのです。

説明会では施設やその学校施設を生徒さんが普段どう扱っているのか、先生方の生徒さんへの接し方、あと、いざというとき、たとえば地震など天災や、交通網の乱れ、親の転勤などでの学校側の対応についてうかがいました。また学校外にいる生徒さんの様子も見たりしていました。

吉祥女子中Bさん:私が通っていた学校はミッション系だったんですが割と自由な学校だったので、校則が厳しい学校は私が無理だなと思い、そういうところも見ていました。

鷗友学園女子中Cさん:私は宗教のないところだったので、そういうところがわからず敬遠していたところもありました。ミッション系でも自由なところがあるんですね。

吉祥女子中Bさん:カトリックかプロテスタントかでだいぶ違いますね。カトリックはわりと校則なども厳しいところが多くて、プロテスタントは自由な感じがします。

鷗友学園女子中Cさん:なるほど。宗教の違いがわからなかったこともあって、説明会では学校の理念とかに注意して聞いてました。いろんな学校のを聞いてると目も肥えてきて、「上っ面でしか言っていないだろうな」みたいなのとか「体に染みついているから、この言葉が出るんだな」みたいな。桜蔭に行ったときは、何十年も女子教育を研究されてることが、もうよどみなく出てくる感じで、「とにかく大切なお嬢さんを何とか一人前の人間に、人として、人間力を…」という話を聞くと、やっぱりいいのかなと思ったりします。

吉祥女子中Bさん:同感!学校によってはカリキュラムのことしか話さないところもありますよね。それはパンフレットに乗っていることだし、やっぱり足を運んで話を聞くので、そういう育て方とか理念が一番聞きたいところですよね。

鷗友学園女子中Cさん:進学校にはいかにも大学受験のためみたいな学校もありますよね。

吉祥女子中Bさん:共学の学校はそういうところが多いように思います。でも女子はあまりそういうところに心ひかれなくて、人間形成していくのに大事な6年間を過ごすので、Cさんの言われたこととかすごくわかる。なので同じ学校も2回、3回と足を運ぶといいです。最初はシステム的なところに感動するものですが、4年生、5年生、6年生と3回連続で聞いて、全部いいなと思ったらやはりいい学校かなと。

鷗友学園女子中Cさん:4年のときに聞いた話と6年のときではガラリと違う話しが出ることもありますよね。2〜3年でどんどん教育環境も変わるし、学校の歴史とかも大事ですが、先進的なこともちゃんと考えられる先生がいるかどうかも大事だと思います。

後編は受験への取り組み方や、女子校志望の受験生保護者へのアドバイスなどを中心にお送りします。