【2020年度国公立大学志願状況】志願者数低下の中、北海道・四国では増加に(2ページ目)

北関東、東海、近畿、九州では減少率が高めに

文部科学省資料より河合塾調べ
北関東:茨城、栃木、群馬
南関東:埼玉、千葉、東京、神奈川

地区別の志願状況を見ると、北関東、東海、近畿、九州地区での減少率が高いという結果でした。

一方で、北海道・四国地区では志願者の増加が見られています。河合塾によると、北海道地区の志願者増の理由として、主に公立千歳科学技術大学と室蘭工業大学の増加をあげています。

公立千歳科学技術大学は、20年度入試より分離・分割方式を採用。前期・中期日程での試験を実施(前年度は別日程)し、その人数が集計に入りました。また室蘭工業大学では志願者が増加。理工学部2学科を設置している同大学では、前年度1,283人だった志願者が2020年度では1,678人と増加。特にシステム理化学で、前年度262人の志願者から、548人に志願者が倍増したことも要因となりました。

また四国地区の増加理由としては、徳島大学の志願者が前年度4,048人だったのが2020年度は4,671人、前年比114%となっており、四国地区の中では一番の増加となっています。理系の学部が充実している同大学。2020年度は理工学部の募集人員が増えたことで志願者が増加。また前年度、低倍率だった学部にも志願者が集まったことが全体的な増加につながったとみています。