中学受験、もし不合格となったらどうする?(2ページ目)

合格した学校が子どもにとっての“一番の学校だ”と考えましょう

それは、併願校を全部「行きたい学校」にする、あるいは「どの学校にも行きたいと思わせるように親が仕向ける」。このような併願校選びを行っておくということです。中学受験の指導にあたっている先生の多くが共通して言っていることがあります。入学することになった学校に対して、親がマイナスイメージをもっていると感じると、子どもは親が認めてくれない学校に通うことになってしまった自分を責めてしまうからです。
掲示板には次のようなアドバイスがありました。

「3年間ひたすら憧れの第一志望校を目指して頑張った日々。模試では常に80%、万全の状態で迎えた本番。…なのに、ご縁をいただけませんでした。娘よりも偏差値が低いお子さんが合格していて、中学受験の難しさを痛感しました。

失意のまま別の学校へ入学となりましたが、今では学校が大好きで楽しく充実した日々を送っています。ご縁をいただいた学校がきっと一番なんだと思います。神様が導いてくれた学校だと思っています。大丈夫です。4月からきっと楽しい学校生活をおくれますよ。」

【投稿者: 終了組】

お子さまが前を向き始めたら、中学受験の結果を受け入るステップを

お子さまが前を向き始めたら、中学受験の結果を受け入るステップを

合格、不合格という結果がありますが、中学受験はそれがすべてではありません。「中学受験に失敗する理由とは?中学受験の先輩たちの体験談」でも、中学受験はそこに挑戦すること自体が子どもの成長に繋がるものであり、自立に向けた一つのステップであるということをお伝えしました。

自己肯定感をもつことがお子さまの自立のためには大切です。そのためには、まず親が子どものすべてを受け入れること。中学受験で言えば、たとえお子さまが第一志望に不合格になっても、第三志望や第四志望…どんな学校に進学することになっても、親御さんがその結果をそのまま受け入れることです。
そして、お子さまが自分自身を成長させていくためには、将来的には「自分は中学受験に失敗をしたのだ」という結果を受け入れることも大切なのではないでしょうか。

「今は傷ついたお子さんを全力で労い、また何とか立ち直らせようと全力で慰めたらいいと思う。「勝負は時の運」「鶏口牛後」、今はいくらでも慰めてあげて欲しい。

ただ残酷であっても、どこかのタイミングで、今回の結果に目をそむけずにしっかり認識させることが、これからの子どもたちの人生のためには絶対必要だと思う。

「運だけじゃなく、やっぱり足りないものがあったからこその残念な結果」「鶏口が牛後に勝るためには、想像を絶する努力が不可欠」としっかり理解させないと、今回の失敗が今後の子どもの肥やしにならないどころか、失敗しても負けても「勝負は時の運」「鶏口牛後」などと自分への言い訳を作って逃げる大人になりかねないと思います。

「トップをとってリベンジする」とのお子さんの発言を書かれたご父兄がいましたが,その気持ちが一番大事、リベンジは「負けた、失敗した」という事実認識があって初めて成り立つものだと思います。」

【投稿者: これからの人生のために】

もちろん、中学受験のための勉強に励んでいる真っ最中には、第一志望に合格するということしか考えられないでしょう。むしろそれくらいの強い思いが必要です。また直前期になると「合格」以外のことは考えることさえ不吉に感じられることでしょう。だからこそ、まだ受験が少し先のことと捉えられる今のこの時期に、「不合格は誰にでも起こり得ることだ」という現実を冷静に考えておくことも必要です。縁起でもないことですが、万が一、第一志望校に不合格となったときに子どもにどんなふうに声をかけるべきか、その後、わが子にどう接していったらよいのか、イメージトレーニングをしておくことも必要かもしれません。