新型コロナ対応の中学受験塾。中学受験対策の変更を考える家庭も(3ページ目)

映像授業に対して問題を感じるご家庭は7割に

本調査で92%のお子さまが受けているという回答があった動画・オンライン授業。そこで、塾の映像授業(動画配信・オンライン授業含む)を「受けている」と回答した方を対象に「映像授業になってから問題だなと思ったこと、困ったことはありますか。」という質問もしてみました。すると、「ある」が73%。「ない」が27%と、約7割の方が何らかの問題、困りごとがあるという回答結果に。

表5

どんな問題、困りごとがあるかを具体的に尋ねたところ、「子どもの集中力がもたない」が22%、「子どもだけで視聴できない」「授業を理解していない」が15%、「子どもが疲れやすくなった」が13%となりました。

「疲れやすくなった」理由には、長時間同じ姿勢でモニターの画面をじっと見ていなければならないことや、オンライン授業の場合、音声が聴きづらい場合もあるため、いつも以上に集中して先生の話を聴かないといけないこと。またお家の中での受講ということで、普段とは違う環境のために、対面授業よりも疲れてしまうというような声がありました。

表6

その他にも、

●映像受験での問題点は?

「家庭のフォローが大変。授業をちゃんと受けられたかどうか把握に苦慮している。宿題とテスト解き直しのフォローに加えて、フォローする事柄は増加した。」

「オンライン授業も一方通行で、子どものわからないところを、なかなか質問ができない。映像授業も全教科が配信されているわけではなく、ない範囲は自習学習となること。」

「(国語の授業だけがオンラインがまだ開始されていない)元々苦手な国語の記述がさらに書けなくなった気がする。対面授業でないと、その場で先生に添削してもらえないため、これからZoomで授業を開始しても同様と思う。」

といった回答が寄せられました。

また対面授業からオンライン授業へ変更となったにも関わらず、月謝が同じというところに不満を抱えている回答も複数見られました。