ニックネーム | miami さん |
お住まい | 東京都 |
お子さまの性別 | 女子 |
出願校数 | 5校 |
受験校数 | 4校 |
中学受験で最も悩んだことは何ですか?
①成績に関すること
娘は幼少期から飲み込みの早い子で、5年生までは塾でもそれなりの成績が取れていました。ただ、第一志望校の偏差値には届いていませんでしたが…。
しかし、6年生のゴールデンウィーク前に模試の成績が急降下しました。ちょうど塾で上位クラスに上がったタイミングだったので、クラスメイトや授業のレベルも上がり、親としてはとても焦ってしまい塾長に相談しました。塾長からは「授業中は笑顔もあるし大丈夫ですよ」、と言われて落ち着きました。そんな親心とは裏腹に娘は最善を尽くし、特にやる気を失うこともなく黙々と勉強を続けていたことに、娘の強さを感じました。
②塾との相性(転塾)
中学受験を意識して、まずは4年生の春に通信講座で中学受験講座をスタート。動画もなくテキストとテストのみでした。
娘が私立中学に興味を持ち出したのをきっかけに、大手塾の夏期講習へ行きました。細分化されたクラス分け、レベルの高いテキストの内容、大量の宿題、質問は決められた短時間のみ、おまけに帰宅順序が上位クラスから等…システマチックなこの塾のルールに親が匙を投げました。加えて他の習い事(ピアノと週3日そろばん)の両立は不可能と判断し、自宅から徒歩圏内の個別塾にて4年生秋~5年生秋までお世話になりました。
人見知りの娘に個別塾は居心地のよい空間のようでしたが、1年も経つと慣れが出て、授業中の先生とのお喋りや塾の事務作業の手伝いまでするようになっていました。その状況に危機感を感じ、5年生の冬前から(4年生の時とは別の)大手塾に転塾しました。他の習い事も一定の目途がついたこともあり、このタイミングで習い事はすべてやめました。
始めは転塾を嫌がっていた娘でしたが、たまたま学校のお友だちも通っており、電車での通塾も楽しく、すんなり通いだしました。
Q. 第一志望の入試日前日から当日、合格発表までのお子さま、ご自身の様子を教えてください
第一志望の入試日前日(1/31)は、学校をお休みしました。新型コロナウイルスが流行りだしており、感染者の方々の入院先が生活圏とさほど離れていなかったこともあり、親としてはインフルエンザ以上に神経をとがらせていました。
その日はこれまで解いた過去問から抜粋した、ぜひできてほしい問題を集めたノート(つまり不正解問題集)や、お気に入りの問題集などに目を通していたようです。前日に不安な気持ちにさせたくなくて、新しいことはせず、のんびりした雰囲気を心掛けました。夕飯は本人の希望でお蕎麦を自宅で家族そろって食べ、かなり早めに就寝しました。
翌朝は5時起床。面接のある学校でしたので、当日はブレザーとチェックのスカートを着用させました。電車移動で靴ずれをさせたくなくて、移動はスニーカーを履かせ、学校周辺でローファーに履き替えさせました。
試験中、保護者の待ち時間は3時間以上ありました。前述のとおりコロナウイルスの心配があり、大勢の保護者が集まる学校に長時間滞在することに抵抗があったため、学校から徒歩5分ほどの所にある広いカフェで朝食を取り、それからリラクゼーション目的でマッサージ店へ行き、ゆったり気分で学校へ戻りました。学校周辺にさまざまな商業施設があったことが幸いでした。
面接を終え出てきた娘の表情は、暗くはありませんでした。面接はかなり緊張したようでしたが、試験自体は「かなりできた」と手ごたえを感じていたようでした。娘の話に肯定的な反応をしながらも私は心の中で、それなら平均点は高く出るのだろうから結果は楽観的に捉えないほうがよいな、自分に釘を刺していました。
その日の午後入試(2科目)を終えた時点で、娘はヘトヘトでした。翌日は第二志望校の入試を控えていましたので、早く寝かせました。
第一志望校の結果はその日の夜22時前に出ました。予定より早くインターネットで発表され、夫婦で一緒に見ました。娘の受験番号が目に入り大喜び!一気に安堵の気持ちが広がりました。寝ている娘のベッドへ行き結果を伝え、思い切り喜び娘をねぎらいました。
翌日の入試を受けるか本人に確認したところ、もう受けないとの事でした。お世話になった塾へ報告の電話をして、興奮冷めやらぬまましばらく起きていました。これまでの苦労が吹き飛ぶ、とても幸福な時間でした。
Q. 中学受験を振り返ってこうしたほうがよかった点も含めて、これから中学受験をするご家庭にメッセージをお願いします
特に強調したいのは、学校見学です。
どの塾でお世話になっていても、学校見学は5年生までにあらかた終えていることが望ましいと思います。6年生は土日も塾やテストがあり、見に行きたい学校があっても親しか行けないということになりかねません。
学校選びで大切にしたことは、娘本人の感想でした。親が良い学校と捉えても、実際通う娘が気に入らなければ志望校には入れませんでした。
上記に付随して注意いただきたいのは、学校見学に行くメンバーです。文化祭や体育祭のような学校イベントはお友だちと一緒に行くのも良いとは思いますが、学校説明会や入学体験会のような、先生方や生徒さんと密に触れ合う機会は、お友だちと一緒ではなく親子のみで行くのが良いと思います。理由は、まず第一に実際に自宅から学校までの公共交通機関から通学体験になること、第二に親子で緊張感を持って見学することで「学校の印象」を純粋に、敏感に感じることができること、第三にお友だちの親子と一緒だと、彼らの感想に引っ張られてしまう恐れがあることが挙げられます。
どちらの学校にも良い部分、あまり好きではないと感じる部分はあるものと思いますし、どこで折り合いを付けるかは各家庭、違います。親子で行けばその日は行きと帰り道を含めて、いろいろな話をする貴重な機会にもなるので、学校選びで重要視したいポイントをお互い洗い出す作業もできます。偏差値にとらわれず、お子さまに合った学校をぜひ見つけてあげていただきたいと思います。