休校・自粛の生活でも子どもは変化に柔軟に対応!でも心配な面も
エデュ: 学校が長期間のお休みになり、外でもなかなか遊べない期間が続きました。そのなかでお子さまにも変化がありましたか?
小2男子ママAさん: 学校がない生活になって、もう3か月近く経つのですが、平日土日問わず割と自分で朝早く起きてくれます。目覚まし時計がなくても朝7時とか、もっと早いと6時半にパッと起きてくれるので、おかげで生活リズムは崩れていないので助かりました。そんな意外な発見がありましたね。
小3女子ママBさん: 時間があるので、勉強を楽しんでいるようです。今までの学校の宿題のような漢字や計算だけではなく、自分でじっくり考える問題などにも、家にあるドリルなどを使って楽しんで取り組んでいます。
また学校に行かない分疲れていないので、難しい問題をやってみたいと思うことが多く、そういう余力が残っているんだなと思っています。「学校の勉強は簡単すぎて、つまらない」と言っていたので、今まで取り組めていなかった分野の学習も楽しくできていて成長を感じています。
小5女子ママCさん: 成成長期なので目に見えて背が伸びて、体重も増えていると思います。時間があるのでよく寝ていまして、睡眠時間は休校になる前より1時間は増えていますね。よく寝て、よく食べて、運動はあまりしていないので、太ってしまったのではと。学校始まったら体操着が入るのか心配です(笑)。
精神的なところでは、「学校の宿題はちゃんとやりたいから、塾の勉強よりも学校の勉強を先にしたい」と言うようになりました。5年生になって、今なにが重要なのか判断できるようになったのかもしれません。
エデュ: 長い間お友だちに会えない状況にもなっていますが、その点でお子さんが不満に思っていたり、寂しがったりといったことはありますか?
小2男子ママAさん: 1人っ子なので、空いた時間は本当にやることがないですね。テレビ見たりゲームをやったりパソコンでYouTubeを見たり…という生活に慣れてしまって、逆に友達と遊びたいと言わなくなってしまいました。
小3女子ママBさん: 小3女子ママBさん:本をたくさん借りてきて、その本を読むことなど、友だちと遊びたいというよりも、自由な時間がいっぱいあって嬉しい!という感じで楽しんでいるようです。こういう生活にもすぐに慣れてくれて子どもは柔軟だなと思いますね。
小5女子ママCさん: うちも友達に会いたいとは言わないですね。今ウイルスでそんな状況じゃないとわかっているからこそ言わないようです。本当に子どもって柔軟だなと。
ただ、うちも1人っ子ですけど、最近ずっと私としかしゃべっていなくて、「お母さんとしか話していないけど大丈夫?」と聞いたら、「えっ?なんで?」って言われました。「私お母さんと結構気が合うよ」と言われて。嬉しいですけど、それはそれでちょっと心配な気もしますね。
edu’s point
休校中の勉強について、またお子さんの生活についてお話しいただきましたが、お子さま自身は新型コロナ禍の中でも自粛生活に柔軟に対応しているようでした。
一方で学校からの課題についてや、先生の代わりにならざるを得ない状況には、みなさん苦労していらっしゃるようでした。
今回、長期間にわたった家庭学習で、改めて学校という場や、学校での授業の重要性に気がついたのではないでしょうか。
座談会の収録後に首都圏でも緊急事態宣言が解除となり、「新たな日常」がスタート。6月1日からは都内の学校も順次始まり、ようやく本当の意味での新学期が始まりました。とはいえ、短縮授業、分散登校という状況はもうしばらく続くでしょう。
今回お子さまの課題や学習を見ていく中で、お子さまの理解が曖昧だったと感じた部分や、再確認が必要そうな単元などもあったことと思います。
また、学校に通い出すことで生活のリズムがまた変わり、体調面の不調を感じる子どもも出てくるかもしれません。
遅れてしまった学習面のキャッチアップはもちろんですが、これからは子どもの心身の健康を守るためにも、学校と家庭との連携も大切になってきます。大切な子どもたちを守りつつ、元気に過ごせるようあともう少し乗り越えていきましょう。