前受け校、栄東・市川学園での新型コロナ対策は?
2月1日以降に第1志望校の入試を控える受験生の中には、合格に向けた準備として、1月10日入試の栄東中学校(埼玉県)や1月20日入試の市川中学校(千葉県)を受験するお子さまが多くいます。2020年度の入試では、栄東中学校は約6,000人、市川中学校では約2,700人が受験しました。
そのため、2021年度入試では“密”を回避するための対策が予定されています。
栄東中学校では、入試日を1月10日または1月12日のどちらかを選べる選択制を導入することになりました。さらに、会場を栄東中学・高等学校、埼玉栄中学・高等学校、栄北高等学校の3か所に分散・拡充し、栄東中学・高等学校会場では、9:10と10:10の時間差で集合できるように、受験生に配慮がされています。
市川中学校では、2016年度から行っている幕張メッセを会場とした入試が有名ですが、2021年度入試では、会場を例年の1.5倍の広さにし、座席間隔を広げて実施されます。さらに開場時間を昨年より15分早めて6:45からとし、集合時間を8:15からと昨年より15分遅くしています。また、休憩時間を5分長くすることでのトイレ利用者の分散や、試験終了後の時差退場など、細やかな対策が明示されています。
オンライン入試を実施の学校も⁉
新型コロナ感染防止策として、「オンライン入試」の可能性も検討されていました。しかし、在宅受験では、受験生の公平性の確保が難しいとし、今年9月3日に開催された東京私立中学高等学校協会の理事会では、オンライン入試を自粛することが取り決められました。一方、神奈川県私立中学高等学校協会では、オンライン入試は公平・公正を保てないとしつつも、面接やプレゼンについてはオンラインでの実施は認めるとしました。
実際、開成中学校・高等学校の元校長である柳沢幸雄先生が、今年4月から学園長に就任した北鎌倉女子学園中学校では、「かんたん英語プレゼン入試」と「エッセイ入試」をオンラインで行うことが決まりました。プレゼンや質疑応答をZoomで行う入試となり、注目されています。
10月となり、ほとんどの私立中学校が、募集要項をWebサイトにて公開しています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に予断を許さない状況のため、募集要項の変更が今後もあるかもしれません。受験校のWebサイトの入試情報は何度も確認をするようにしましょう。
【参照元】
桜蔭中学校高等学校「2021年度(令和3年度)中学募集要項」
女子学院中学校・高等学校「2021年度 入試試験」
雙葉中学校・高等学校「受験生の皆様へ 入試案内」
学習院女子中・高等科「一般入試―入試案内 募集要項抜粋」
浦和明の星女子中学・高等学校「2021年度 入学試験のあらまし」
慶應義塾中等部「2021年度生徒募集について」
早稲田大学高等学院中学部「2021年度入学試験について」
開成中学・高等学校「2021年度 開成中学校 入試概要」・「入試当日の応援ならび見学について」
栄東中学・高等学校「令和3年度 生徒募集要項」
市川中学校・高等学校「2021年度 生徒募集要項」
北鎌倉女子中学校・高等学校「入試に関するお知らせ」