塾に通い始めるタイミングは?
小学3年生2月からの入塾が多いのはなぜ?
インターエデュが中学受験生の保護者に行った独自調査「中学受験、塾に通い始めるのはいつから?」(2018年調査、回答数739名)では、「小学3年生の2月ごろ」が全体の約23%と最も多い結果となっています。それはなぜなのでしょうか。
首都圏の大手中学受験塾では、小学6年生の2月の入試に照準を合わせて学習カリキュラムが組まれています。そのため、新学年のスタートが2月となっています。
また、大手塾が入試問題を完全に網羅した対策を組めるようした結果、塾で学習する内容が膨大となり3年間のカリキュラムとなりました。
加えて、4年生の2月(新5年生)から学習の進度が早くなり量も増えます。大手塾では、3年生の2月(新4年生)からの1年間を「塾の学習スタイルに慣れる期間」に位置づけているということもあります。
こういった理由から、3年生の2月(新4年生)が中学受験対策のスタート時期となり、入塾のタイミングとなったのです。
5年生、6年生からの入塾では遅いの?
・入塾のタイミングを逃してしまった
・中学受験をしようと決意した時期が遅かった
・習い事を優先したい
これらの理由などで、3年生の2月から塾に通っていない、または通う予定のないご家庭もあるでしょう。前述の調査結果でも、全体の約25%が5年生、6年生で入塾しています。
入塾のタイミングが遅いかどうかは、お子さまとご家庭の状況、どの塾に通うかによって異なります。
たとえば5年生、6年生の段階で、大手塾への入塾を希望する場合です。
入塾テストに合格することが前提ですが、お子さまに基礎学力があり、家庭学習の習慣がついていて、保護者が勉強のサポートをできる環境であれば、大手塾でも十分やっていけるでしょう。
一方、お子さまが小学校のテストでも思うように点が取れない、保護者にて勉強のサポートが難しいというご家庭では、お子さまが大手塾の授業についていけず、中学受験へのモチベーションが下がることも考えられます。そもそも6年生からの入塾を認めていない塾もあるようです。その場合、個人塾や個別指導塾、家庭教師での受験対策を検討する必要があります。
つまり、前者であれば入塾に適切なタイミングとなり、後者であれば入塾のタイミングが遅かったということになります。
中学受験のための塾通いは、お子さまやご家庭の状況を踏まえたうえで、ご家庭ごとのベストなタイミングを考えることが大切です。