【第1回】男女御三家ママたちに聞く! 後悔しない受験直前期の過ごし方(全4回)

あっという間に12月、中学受験の本番はすぐそこに迫っています。6年生に残された時間はあとわずか。
そこで、エデュナビでは中学受験を体験した保護者の方々を緊急招集! 直前期ならではの勉強法や、功を奏した作戦など、経験者だからこそわかる対策を語っていただきました。レポート役は、数年前に嵐のような中学受験を終え、現在は都内の私立共学中高一貫校の高校2年になる娘をもつ、エデュママライター。わが子の経験も交えつつ、リアルで有意義な記事をお届けします!

座談会の参加者

麻布・海城ママAさん(お子さま:麻布高校1年、海城中学1年)

桜蔭中ママBさん(お子さま:桜蔭中学校1年)

広尾学園ママCさん(お子さま:広尾学園中学3年)

過去問を戦略的に解くことで、優先すべき課題がわかる!

過去問を戦略的に解くことで、優先すべき課題がわかる!

エデュ:笑っても泣いても、直前期に突入です。この時期を乗り切るために、お子さんが行っていた勉強法や過去問への取り組みを教えてください。

桜蔭中ママBさん:この時期は、過去問を戦略的に取り組むのがおすすめです。娘はあまり国語が得意ではなかったのですが、桜蔭中の国語は、記述式中心の問題が特徴です。文章を読み取る力やまとめる力を直前期にぐっと伸ばすため、過去問を繰り返し演習しました。要点がつかめない点や読解が不足している部分は、当時通っていた早稲田アカデミーの先生に見てもらって、早めに課題を解決するように心がけましたね。

広尾学園ママCさん:この時期を振り返ると、ようやく勉強のスイッチが入った息子に、ハラハラしていたのを思い出します。1月上旬に、最初の受験校であり、第一志望でもあった、西大和の東京受験が迫っていたので、「ここに受かれば、もう勉強しなくてもいいよ」と言って、その気にさせました(笑)。ようやくお尻に火がつき、過去問を繰り返し解くうちに、算数と理科がわりとできて、国語と社会ができないという、わが子の傾向がわかりました。そこで、国語の漢字や慣用句など、確実にとれるところを集中して取り組みました。

エデュ:過去問をただ解くのでなく、この時期は、点がとれるところをしっかり伸ばし、自信をもって挑めるように調整することが大事なのですね。

麻布・海城ママAさん:うちの長男は希学園という手厚い指導で有名な塾に通っていたので、6年の冬休みは、朝早くから夜遅くまで塾で勉強していました。過去問は、塾で指示されたものをコンビニで拡大コピーしていましたが、塾で解いていたので、私は一切タッチしていません。家ではほとんど勉強をしていなかったのですが、1月になると、自ら朝6時に起き出し、一人で計算問題を解いていましたね。次男の場合は、塾との相性が悪かったのか、4年のときに辞めてしまって……。でも、5年のときに学園祭を訪れて以来「武蔵に行きたい」と言い始め、受験直前に早稲田アカデミーのNNと冬期講習に通いました。