良い家庭教師の条件とは?
家庭教師の力量ですべてが決まる⁉
大手塾では、長年かけて作り上げてきたカリキュラムに沿って学習することで合格するための力を身につけます。よって、講師の指導力に多少の差があっても、子どもたちが身につける学力への影響は小さいと言えます。ここが大手塾に通う最大のメリットです。
一方、家庭教師をつける最大のメリットは、個々に合わせた指導を受けられることです。したがって、家庭教師には、お子さまの学力の状態を正確に把握し、学習の目標を立て、勉強のペースを作り、合格まで導いていける力量が必須となります。
こうした力のある家庭教師は、さまざまなタイプの子どもに合わせた指導が可能です。
たとえば、親御さんや受験生本人が「この先生とは相性が悪いのかも…」と感じてしまうような家庭教師でしたら、十分な力量はないと思ってよいでしょう。
お子さまの負担を増やす家庭教師はNG!
お子さまがこれまで使ってきたテキストや塾のテキストを使わずに、自分が使い慣れているテキストを使って指導する家庭教師も、力量のない家庭教師と言えます。なぜなら、塾のテキストに加えて、家庭教師が使うテキストもやることになり、お子さまの負担を増やしてしまっているからです。
家庭教師をつける目的の多くは、塾の大量学習によって勉強へのモチベーションが下がり、未消化の部分が多くなって成績が下がってしまった状態を立て直すためです。よって、家庭教師には、そのお子さまにとって重要なものを取捨選択し、勉強の効率化を図り、成績を上げていく力が求められます。
良い家庭教師とは、お子さまの塾での学習の負荷を減らしつつ、塾の授業で使っているテキストを使い復習の形式を取りながら、より納得感が強くなる指導ができる先生です。そのため、塾のカリキュラムを熟知していることも「良い家庭教師」を選ぶ上で重要なポイントとなります。
先生の学歴や合格実績は、良い家庭教師の条件ではない
良い家庭教師の条件に、出身大学や受け持った子どもを合格させた実績はあまり関係がありません。そういった権威的なものよりも、一人ひとりの子どもに向き合い、自身も学び続けることができる姿勢があるかどうかが大切です。
一人ひとり異なる子どもへの指導を、家庭教師としてのスキルを上げる学習の場と考えて教えている人と、これまでに身につけた自分のスキルを子どもに押し付けるだけの人の差は大きく、前者の方が教えるスキルの面でも、人間性においても幅が広い家庭教師と言えます。