倍率が上がりそうな学校は?
昨年11月の模試の結果から、比較的受けやすいとされる学校の受験者数が増える傾向が見えてきました。
2月1日午前入試において、受験者数が例年比較的多い学校ですと、男子では、日大豊山、女子では、山脇学園、昭和女子大附属、青稜です。
女子難関校においては、鷗友が昨年よりも受験者を集めることになるかもしれません。
吉祥女子は、今年の入試回数が3回から2回になります。よって1回あたりの受験者数が多くなりますので、2月1日の吉祥女子を受けずに、2020年入試の実倍率(受験者数÷合格者数)が2.03倍と比較的高くはない鷗友を受けるという受験生は出てくるでしょう。
男子難関校においては、模試の結果に顕著には現れませんでしたが、駒場東邦は2020年の大学合格実績が麻布と並び好調だったため、昨年よりも受験者数が増えるものと思われます。
2020年入試では、3.95と高倍率となった世田谷学園をはじめ、男子校に人気が見られましたが、2021年入試の男子校の倍率は比較的落ち着くと思われます。
倍率が下がりそうな学校は?
同じく11月模試の結果から、受験者数が例年比較的多い学校で見ていくと、男子校では、開成、攻玉社、世田谷学園、聖光学院の難関校で昨年と比べ受験者数が減少しています。
女子校では、女子学院、頌栄女子学院、香蘭女学校です。
2021年の中学入試は、昨年まで高倍率だった学校が、数年前の倍率状態に戻るような傾向にあります。決して人気が下がったわけではなく、倍率が「落ち着く」ということです。