昨今の中学入試では、日常生活から社会問題まで、身の回りに起きているできごとを問題にする傾向にあります。特に難関校においては、答えを導き出すために「思考力」を必要とする問題が増えているようです。
「Black Lives Matter」を想起させる“多様性”を考えさせる問題
麻布の理科にて、社会の問題のような大変興味深い出題がありました。
大問2の問7は、日本列島の島々に住む人の特徴を踏まえ、その由来を問う問題です。
問題の最後には、「個性を尊重し共生しよう」という学校からのメッセージもありました。
昨年は人種差別に抗議する「Black Lives Matter」が全世界的に広まりました。日本でもデモが行われ、大坂なおみ選手がマスクで抗議したことも話題になりました。
「いわゆる日本人」の祖先を取り上げることによって、さまざまなルーツを持つ人々が暮らしていること、そして多様性を認め合うことを自分事として考えてもらおうという想いを感じます。
「はだ」に関する問題は、聖光学院の社会でも出題されています。
受験生にはぜひ関心を持ってもらいたいテーマの一つです。