多数決の問題点を指摘した“問題”
洗足学園の社会では、学級委員を決める投票を例に、多数決のあり方を考えさせる問題がありました。
大問3の問題文では、クラスで学級委員を決めるための投票を例に、多数決にはさまざまな問題があることを説明しています。
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問7は上記の(あ)と(い)に何かが当てはまるか答えさせるもので、問題自体は難しくありませんが、多数決のやり方によっては結果が変わってしまうことを伝えています。
興味深いのは次の文章です。
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多数決の問題点を取り上げ、「他者の人権が侵害される可能性」もあることを指摘しています。
数の世界から日本古来の“尺貫法”に関する問題
聖光学院の社会も、麻布の社会と同様に毎年示唆に富んだ問題が多く出題されます。
大問3は「数」というスケールの大きい世界をテーマに、助数詞、単位、10進法、そして「尺貫法」に関する問題でした。
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問5の(a)は畳の部屋が頭でイメージできて、1間=畳の長辺であることを知らないと答えられない難問です。
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和室がない住宅も増えており、畳の部屋を知らないという受験生も多いことでしょう。
日本の伝統を知る機会を大切にしたいものです。
続く(b)は、「3合は茶碗何杯分?」というまるで家庭科のような問題です。
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この問題に正解をした受験生は、普段から食事のお手伝いをしていたか、あるいは自分が食べる量がどのくらいなのか関心を持っていたのではないでしょうか。