小学校受験の入試ではどのような考査が行われるの?

小学校受験の考査内容は学校によって特色があるため、志望校別に対策が必要です。ですが、多くの学校で行われる項目がいくつかあります。多くの学校が共通して行う考査の具体的な内容や学校がチェックしているポイントなどをご紹介します。

考査の内容は?

考査の内容は?

小学校受験の考査は、子どもの知的発達度のみを判断するわけではありません。保護者がこれまでどのようにお子さまを育ててきたか、どのような教育方針を持っているご家庭なのかも確認しています。また、お子さまの誕生月も考慮したうえで判断しています。
多くの学校で共通して行われる考査は以下のような内容です。具体的な内容や学校が確認しているポイントなどをご紹介します。

筆記(ペーパーテスト)

未就学児は文字の読み書きができない子も多いため、小学校受験のペーパーテストは、テープレコーダーや先生が読み上げる問題文を聞いて解答する形式で行われます。また、文字や数字を書かせる問題は出題されないことがほとんどです。ペーパーテストでは以下のようなところをチェックしています。

・話を聞く力があるか
・基本的な思考力や知能があるか
・マナーや常識が身に付いているか

ペーパーテストを通して、お子さまが入学した後に先生の話をしっかり聞くことができるかどうかを判断しています。お子さまが話をきちんと聞いて理解できるかだけでなく、話を聞くときの姿勢や態度もチェックしています。

行動観察

ほかの受験生と遊ぶなかで、お子さまがどのようなふるまいをするのかを観察します。行動観察は出題しない学校がほとんどないというくらい重要な考査です。行動観察でのふるまいから、家庭でしっかり躾をされているか、集団におけるマナーやコミュニケーション能力が身に付いているかを確認しています。
行動観察では以下のような課題が出題されます。

・自由遊びの課題
・ほかの受験生と共同作業をする課題
・ゲームをして勝敗を決める課題

行動観察でチェックする項目はとても多く、ほかの受験生とコミュニケーションが取れることのほかに、あいさつができるか、先生の指示をきちんと聞いているか、待つときの態度や姿勢など、入室してから退室するまでを確認しています。普段のお子さまの様子を確認する考査なので、一時的な考査対策で身に付くものではなく、日々の生活の中でしっかりと身に付けてさせることが大切になります。

運動

幼稚園や保育園などで行う運動やゲームなどを課題とする考査です。年齢に合った運動能力を確認していますが、運動能力とは別に以下のような点もチェックしています。

・課題について説明を聞いて行動できるか
・ルールを守って課題に取り組めるか
・ほかの受験生とコミュニケーションが取れているか
・課題に取り組む姿勢
・待っているときの姿勢や態度

話を聞く力やマナー、態度などを確認する点は、筆記や行動観察などほかの考査と同様です。課題として取り上げられる運動や遊びは以下のような内容が挙げられます。

・ボール投げ
・かけっこ
・でんぐり返し
・縄跳び
・椅子取りゲーム

幼稚園や保育園などで一度はやったことがあるものが多いと思います。ご家庭でも対策しやすいので、普段の遊びにも取り入れることをおすすめします。