小学校受験の入試ではどのような考査が行われるの?(2ページ目)

絵画・制作

課題に沿って絵を描いたり工作をしたりする考査です。作品の仕上がりで判断するのではなく、制作する過程でお子さまがどのような様子かを確認しています。具体的には、塗る・切る・ちぎる・貼る・こねる、といった絵画や工作するときの手の動きや道具の使い方をチェックしています。雑巾を絞る、服をたたむ、傘をねじって留めるといった、日常生活で行う動作を課題とする学校もあるようです。

面接

面接は子どもと保護者が別々に行うケースと、親子で行うケースがあります。ここでは子どものみで行う面接の内容についてご紹介します。面接の形式は学校によってさまざまです。子どもと試験官が1対1で行うこともあれば、複数の子どもと試験官で行うケースもあります。面接では以下のような質問をされます。

・今日は学校までどのように来ましたか?
・好きな食べ物は何ですか?
・大きくなったら何になりたいですか?
・電車に乗っているときに気を付けていることはありますか?
・お友達の名前を教えてください

子どもにとって自分の行動や気持ち、出来事などを言葉で説明することは簡単なことではありません。普段から親子の会話の中で、言葉で伝える練習をしておくことをおすすめします。面接を通して学校は以下のような内容を確認しています。

・あいさつがきちんとできるか
・自分の名前が言えるか
・「です」「ます」を付けた丁寧な言葉で答えられるか
・きちんとした姿勢で話ができるか
・相手の目を見て会話ができるか
・元気よく、はきはきと答えられるか

答える内容も大切ですが、話をするときの態度も重要なポイントになります。元気であいさつができる子どもは面接でもよい印象を与えます。日々の生活の中で、しっかりとしたあいさつができるよう、お子さまに教えてあげてください。

考査の対策をするときのポイント

小学校受験において、さまざまな考査が行われますが「話を聞く力があるかどうか」は共通してチェックされる内容です。初めて会う先生からの課題を理解し、記憶をして行動に移すことは、お子さまにとって簡単なことではなく、時間をかけて身に付ける必要があります。また、年相応のマナーやルールも短期間で身に付くものではありません。保護者が持って、日々の生活の中でマナーやルールを教えることが大切です。