12月6日には、運営団体である大学入試センターより2023年共通テストの志願者数などの確定情報が公表されました。
そこで、過去5年間のセンター試験と共通テストのデータを踏まえ、2023年の動向をまとめました。
少子化により志願者数は年々減少、志願者数の動向は2022年と同等
2019年センター試験から2023年共通テストまでの5年間の志願者数推移
実施年 試験名 |
志願者数 合計 |
志願者数 合計 2019年比 |
志願者数 合計 昨年比 |
高等学校等 卒業見込者 (現役生数) |
志願者数全体に対する高等学校等卒業見込者 (現役率) |
---|---|---|---|---|---|
2019年 センター試験 |
576,830 | – | – | 464,950 | 81% |
2020年 センター試験 |
557,699 | -19,131 | -19,131 | 452,235 | 81% |
97% | 97% | ||||
2021年 共通テスト |
535,245 | -41,585 | -22,454 | 449,795 | 84% |
93% | 96% | ||||
2022年 共通テスト |
530,367 | -46,463 | -4,878 | 449,369 | 85% |
92% | 99% | ||||
2023年 共通テスト |
512,581 | -64,249 | -17,786 | 436,873 | 85% |
89% | 97% |
大学入試センターのプレス発表データよりインターエデュにて作成
※高等学校等卒業見込者(全日制高等学校3年、中等教育学校後期課程3年及び定時制高等学校4年の在学生)を現役生とみなす。
2023年志願者数は512,581人で2022年比97%
はじめに志願者数について見てみましょう。
2023年の共通テストの志願者数は512,581人で、2022年の志願者数530,367人に対し、17,786人の減少となりました。
5年間の志願者数の推移を見ると、2019年のセンター試験から毎年減少しているのが分かります。少子化が影響したものと考えられます。
リクルート進学総研「18歳人口推移、大学・短大・専門学校進学率、地元残留率の動向2021」の情報によると、2022年の18歳人口予測は112.1万人、2023年は109.7万人と2022年比98%です。
共通テストの志願者数は2022年比97%なので、18歳人口と比べるとほぼ同等の減少率です。
2023年の志願者全体に対する現役生の割合は85%、2022年と同等
2023年の共通テストに出願した現役生である高等学校等新規卒業見込者(全日制高等学校3年、中等教育学校後期課程3年及び定時制高等学校4年の在学生)の合計は、436,873人でした。
志願者数全体に対する現役生の割合においては、2022年は85%、2023年も85%と同じ割合です。
志願者数全体に対する現役生の割合を5年間の推移で見ていくと、センター試験から共通テストに変わった時点で81%から84%と現役生の割合が増えています。
昨今の経済事情や新型コロナの影響により、浪人生の減少や現役生の国公立志望などが理由として考えられます。
■参照元
独立行政法人 大学入試センター「令和5年度大学入学共通テストの志願者数等について」
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