面接で聞かれる内容と対策方法
リラックスして臨んでほしい!
中学受験の面接は一般的にあくまで入試の参考とする程度のものです。志望している学校とご家庭および受験生とのミスマッチが起きないように、また学校側としては改めて学校の教育方針について(特にミッション系学校はキリスト教に準じた教育方針のため)理解されているかを確認するために、行われることが多いです。
とはいえ、面接ともなると緊張してしまうもの。少しでも自信を持って面接に臨んでいただけるように、面接で聞かれる主な質問を確認していきましょう。
受験生が面接で聞かれる主な内容
■志望動機
学校のどこに惹かれたか、入学後に何がしたいのか…こうしたことをお子さまが自分の言葉で語れればOKです。
■通学経路や通学時間
電車を利用する場合は、利用する路線名・駅名をお子さまとしっかり確認して覚えてもらいましょう。把握していないと、「親を頼っている」、「学校生活をイメージできていない」と捉えられてしまいます。
■入試の手ごたえや小学校での生活など
素直にありのままのことを答えてもらいましょう。
保護者が面接で聞かれる主な内容
■願書に記入した内容に関すること
願書に書いた教育方針や志望動機と、面接での受け答えに齟齬がないことが大事です。願書を書く際、学校から聞かれることをイメージして書き、面接用にメモを取っておくとよいでしょう。
とくに保護者同伴の面接は、親子で言うことが異なることのないように確認しておきましょう。
先輩受験生・保護者の面接体験と対策方法
実際に面接を経験した保護者に、面接時に聞かれた内容やどのような対策を行ったのかをうかがいました。
■先輩保護者の声
面接対策
・塾の先生に模擬面接をしていただいた(女子学院中学校)
・聞かれそうな質問を子どもに提示し、回答を考えておくように促した(土浦日本大学中等教育学校)
・塾の面接模試と、塾からもらった面接ガイドの中に載っていた想定問題に、一通り答えを書き込んで準備した(桜蔭中学校)
・一次試験合格後、志願書の内容から質問内容を想定して親子で受け答えの練習をした(慶應義塾)
ほかにも、先輩保護者からは「面接は気負わず自然体で」、「塾にお任せで」というアドバイスもありました。
なかなか決められない「面接時の服装」
女子の受験生でもっとも多い服装は、上は白系のブラウス+黒・紺系のジャケットまたはカーディガン、下はチェックのスカートもしくは黒・紺系のパンツといったフォーマルな恰好です。卒業式にも着られるようにと考えて購入されるご家庭も多いようです。
■先輩保護者の声
・学校説明会では「いつも通りの服装で」とおっしゃっていた気がします。しかし、みんなブラウスにスカートのようなきれい目な格好で、面接グループの中で、娘1人だけカジュアルな格好で浮いてしまったらしい。周りとの違いを気にしてしまうお子さまなら気をつけたほうがいいかもしれない。(女子学院中学校)
・ブレザーが多いと聞いていたので、周りとの違いに緊張しないよう、あえてブレザーにした。学科試験自体はブラウスにフリースで受け、面接時のみブレザーに変えた。秋の模試では、面接で着る予定の洋服を着て、試験時にその服装で不具合がないか(袖口のボタンが気にならないか、スカートが寒くないか)を確認した。(桜蔭中学校)
服装のことで緊張したり、寒さが気になって試験に集中できなくなったりしては本末転倒です。寒い時期の入試となります。当日の気温も考慮し、お子さまとよく相談して服装を決めましょう。
受験生への質問
・将来の夢、今朝見た夢の話、普段の読書内容、学校の印象、入学したら挑戦したいこと(慶應義塾)
・中学生になってからやりたいことは?(桜蔭中学校)
・入学したら何をしたいか、将来の夢(土浦日本大学中等教育学校)
保護者へ質問
・受験校を選んだ理由、子どもが答えた将来の夢に対しどのように考えているか(土浦日本大学中等教育学校)
・志望理由、家庭の教育方針、学校でどのようなことを学んでほしいか(慶應義塾)