中学受験、過去問出庫状況から見る2022年入試の人気校は？【男子校編】

2021年の出庫率は、2020年と比べ上位校にて上昇

声教チャンネル「【中学受験】今年はどうなる？過去問出庫率前年比較（男子校編）過去問が売れてる人気校、そして狙い目校はどこ？※2021年11月時点」より、私立男子中高一貫校の過去問出庫率ベスト5を見てみましょう。

私立男子中高一貫校の2021年過去問出庫率ベスト5
（※数値は前年比）

上位の学校がランクインしています。灘やラ・サールの出庫数が前年よりも増えた理由は、2021年入試ではコロナ禍により受験を控えていたが、今年は例年通りに地方の最難関校の入試を受験する傾向なのかもしれません。

御三家・難関校の受験者数が例年に戻る予想

2020年は学校一斉休校と相次ぐ緊急事態宣言の発出と初めての事態に、思い通りに学習を進めることができなった受験生も少なくありませんでした。そのため、2021年の入試では御三家・難関校へのチャレンジは例年よりも控え目で、上位を目指す受験生は2番手、3番手を受験する傾向にありました。

一方、今回公表された過去問出庫状況を見ると、16位開成、14位立教池袋、7位サレジオ学院、6位慶應義塾普通部、5位本郷、4位武蔵がランクインしています。第一志望として御三家・難関校にチャレンジする受験生が、学校によっては戻りつつあることが見て取れます。

2020年・2021年ともにランクインの学校は人気に

さらに、2020年の出庫状況、2021年の入試結果、そして2021年の出庫状況を踏まえて人気となる学校を予想します。

私立男子中高一貫校の2020年過去問出庫率ベスト5
（※数値は前年比）

2020年過去問出庫率ベスト5の学校の2021年入試結果

日大豊山・獨協人気は今年も続く予想

2020年過去問出庫率ベスト5にラインクインした学校の2021年入試結果を見てみると、どの学校も高い倍率であったことがうかがえます。

特に2020年の過去問出庫率1位の日大豊山は2021年のすべての入試にて激戦でした。その結果を受けて、2022年の入試は倍率が落ち着く可能性はあります。しかし、2021年の過去問出庫率においても8位にランクインしているので、人気は続くことでしょう。

2021年の過去問出庫率で1位となった獨協は、高い出庫率となっているため2022年は激戦となることが予想されます。2021年の入試結果では第1回、第2回の倍率はさほど高くないため、特に第2回目の午後入試が人気となる可能性があります。

他にも、16位以内にラインクインしている学校として、聖学院・暁星・城北・都市大付属も人気が予想されます。

偏差値だけでない「男子校」という学校選び

2020年、2021年の過去問出庫率16位までにランクインした学校を見てみると、男子だけの環境でのびのびと成長できる、やりたいことを異性の目を気にせずにとことん追求できる男子校に注目が集まっているように感じます。偏差値だけではない、「わが子に合った学校選び」が保護者の間にも広まっているのではないでしょうか。